188: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/06(日) 14:41:08.62 ID:waqA86PW0
  
  「カ、カビィィィィィ!!!!!?」 
 花丸「や、柔らかいお腹に!?」 
  
 侑「さすがにこれだけ激しい炎を纏っていたら、大ダメージですよね!」 
  「ブィィィィィィ!!!!!!」 
  
  
 柔らかい体が仇となり、お腹を直接焼かれ、カビゴンが苦悶の声をあげる。 
  
  
 侑「イーブイッ!! このまま、押し切──」 
  
 花丸「“のしかかり”!」 
  「…カビッ!!!」 
  
  
 ──ズゥン! 
  
  
 侑「!」 
  
 リナ『お、お腹のイーブイごと……前に倒れ込んだ』 || > _ <𝅝|| 
  
 花丸「はぁ……さ、さすがに焦ったずら」 
  
 侑「…………」 
  
  
 花丸さんが、汗を拭いながら、私に話しかけてくる。 
  
  
 花丸「でも、これでイーブイは、じきに戦闘不能。どうする? ワシボンに交代する?」 
  
 侑「…………花丸さん」 
  
 花丸「なにかな」 
  
 侑「……ここは知識を試すジムなんですよね」 
  
 花丸「? そうだけど……」 
  
 侑「そんなジムのジムリーダーの花丸さんなら……知ってるんじゃないですか? ──こんな絶体絶命のピンチをチャンスに変えるイーブイの技を……!」 
  
 花丸「……? ……ま、さか!?」 
  
  
 花丸さんの視線が、カビゴンに引き戻される。それと同時に── 
  
  
  「カビッ」 
  
  
 カビゴンが一瞬、僅かに宙に浮いた気がした。 
  
  
 花丸「ま、まずい!? カビゴン、すぐに起き上がって!?」 
  
 侑「逆にその巨体、倒れ込んだら、すぐには起き上がれないですよね!」 
  
  「カビィッ!!!?」 
  
  
 今度は、完全に目に見えて、カビゴンが僅かに浮いた。 
  
 次の瞬間── 
  
  
  「ブゥゥゥゥイイイイ!!!!!!!」 
  
  
 カビゴンの下で“じたばた”と激しくもがくイーブイが、カビゴンの巨体を完全に浮き上がらせた。 
  
  
 リナ『これは、“じたばた”……!? ダメージを大きく受けているときほど、威力が上がるカウンター技!!』 || ? ᆷ ! || 
  
  
 ──“じたばた”攻撃で浮き上がらされたカビゴンはバランスを崩し、よろけながら後退る。そこに向かって、 
  
  
 侑「イーブイ!! “めらめらバーン”!!」 
  「ブゥゥゥゥゥィ!!!!!!」 
  
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