219: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/08(火) 14:45:12.95 ID:YYNh6Lpr0
「ロト? ロト!! ロト、ロトトト!!!!」
しずく「ボールに入れたくらいでは、勝手に出てきますよね……」
「ロト!!! ロトロトロトトト!!!」
しずく「特殊な捕獲用の檻に入れてもらっていますから、出られないですよ」
「ロト!? ロトトト!!!!」
先ほどまで暴れていたことは伝えてあったので、いざというときのために、用意してもらった物だ。
暴れる電気ポケモンの治療や鎮静の際に用いる特殊な檻らしく、電気を弾く特殊なコーティングと、檻の格子一本一本から、特殊な磁場を発生させることによって、一切の電撃攻撃をカット出来るとのこと。
体が電気で出来ているロトムでは、隙間から脱出することも出来ない。
さすが、ポケモンのための専用医療施設なだけあって、対ポケモン用の道具は豊富に揃っているらしい。
「ロトーーー!!! ロトトーーーー!!!!」
しずく「暴れないでください。これ以上、暴れるなら……」
「メソ…」
メッソンがスゥッと姿を現して、目に涙を溜め始める、
「ロトッ!!?」
それを見たロトムは、ビクッとしたあと、大人しくなる。
メッソンの涙で溺れたのが、相当トラウマになっているのだろう。
しずく「さて、行きますよ。ボールに戻ってください」
私は檻ごと持ち上げる。
「ロ、ロトッ!!?」
しずく「当分は檻から出しません。ボールでしばらく大人しく出来たら、考えてあげます」
「ロ、ロト、ロト、ロトトトトト!!!!」
しずく「なんですか?」
「ロト…ロトォ…」
ロトムは力なく、チカチカと点滅する。
……多少、気の毒ではありますね。
しずく「……はぁ、絶対に暴れないって約束できますか?」
「! ロト! ロト!!」
しずく「……わかりました」
私は頷いて、ポケットから図鑑を取り出す。
「ロト…?」
しずく「檻の中に図鑑を入れるのでこれに入ってください。ただし、壊したりしたら、本当に許しませんからね?」
「メソ…」
ポケギアは先ほどの戦闘で完全に使えなくなってしまったし、ポケモン図鑑まで壊されたら本当に堪ったものではない。図鑑がなくなってしまっては、博士も困るでしょうし……。
私が格子の隙間から、図鑑を差し入れると──
「ロ、ロト…」
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