242: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/09(水) 11:36:17.29 ID:hVp6cgNM0
  
 愛「“しねんのずつき”!! “すてみタックル”!!」 
  「リーーーシャンッ!!!!」「ルーーーリィッ!!!!」 
  
  「ギャウッ!!!!?」「ギャンッ!!!!!」 
  
 愛「歩夢!? 大丈夫!?」 
  
 歩夢「……え」 
  
  
 ゆっくり目を開けると──先ほどのラクライたちは、リーシャンとルリリの攻撃で戦闘不能になっていた。 
  
  
 歩夢「あ……うん」 
  
  
 愛ちゃんが助けてくれた。そう理解して、すぐに立ち上がろうとしたけど、 
  
  
 歩夢「あ、あれ……」 
  
  
 脚が腕が、いや……全身がガタガタと震えて、うまく立ち上がれなかった。 
  
  
 愛「……無理しないで、歩夢はここで待ってて。ソーナノ、ついててあげて」 
  「ソーナノッ!!」 
  
 歩夢「……そ、そうだ……侑ちゃん……」 
  
  
 震えながら、顔を上げて侑ちゃんの方を見ると── 
  
  
 侑「イーブイ、“とっしん”……! ワシボン、“ブレイククロー”……!」 
  「ブイッ!!!」「ワシャッ!!!」 
  
  
 侑ちゃんは、ふらつきながらも立ち上がって、ラクライたちを迎撃しているところだった。 
  
  
 愛「アタシはゆうゆをフォローしてくる! もうラクライの縄張りはほぼ抜けてるから、動けそうだったら歩夢は先に行って!」 
  
 歩夢「愛……ちゃん……わた……し……」 
  
 愛「もう大丈夫だから、あとはアタシたちに任せて♪」 
  
  
 愛ちゃんはニカっと笑って、侑ちゃんのもとへと走って行った。 
  
  
 歩夢「…………私」 
  
  
 ──『……侑ちゃんに何かあったら、侑ちゃんのこと、守るね。えへへ……』 
  
  
 歩夢「…………私……約束……したのに……」 
  「バニ…」「シャボ…」 
  
 歩夢「……私……」 
  
  
  
  
  
     🎹    🎹    🎹 
  
  
  
  
  
  「ブイ!!!」「ワシャァッ!!!」 
  
  
 飛び掛かってくるラクライたちを、イーブイとワシボンの攻撃でひたすら捌く。 
  
  
 侑「はぁ……! はぁ……!」 
  
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20