467: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/20(日) 17:12:16.55 ID:uk513V0l0
上空に向かって叫ぶかすみちゃん。数秒と経たないうちに重力に引かれて地面に墜落したジュプトルは、接地と同時にゴロゴロと転がりながら、落下のダメージを殺す。
「プ、プトォ…ッ…」
かすみ「せ、セーフ……! “グラスフィールド”があって助かりました……」
草の生い茂る地面のお陰か、どうにか立ち上がるジュプトル。さすがの身のこなしだ。
だけど、上空から叩きつけられたのは、小さくないダメージのはず。
そして──私が本当に狙っていたのは、この次だ。
「プ、プトォ…!!?」
急に、ふわっとジュプトルの体が浮く。
かすみ「へ!? な、なに!?」
侑「わざわざ雨にしたんだから、利用しなくちゃ!!」
雨の中、上空に残ったワシボンは激しく翼を羽ばたかせながら、大きな風の渦を作り始めていた。
かすみ「!!? た、竜巻ぃ!!?」
竜巻のような大きな風の渦がジュプトルを引き寄せるようにして、宙に持ち上げていた。
普段はなかなか成功率が低いけど……風雨の中では一気に技を出しやすくなる大技……!!
侑「“ぼうふう”!!」
「ワシャァァァァァ!!!!!!」
「ジ、ジュプトォォォォ!!!?」
そのまま、ジュプトルは再び上空へと巻き上げられる。
かすみ「じ、ジュプトルー!!?」
上空にいるワシボンの場所まで打ち上げられた無防備なジュプトルに攻撃を加えるのはなんてことはない。
侑「“つばさでうつ”!!!」
「ワシャァァァァァァッ!!!!!!」
「プットォルッ!!!?」
上から思いっきり翼を叩きつけての一撃!
一気に落下して、ズドンと地面に叩きつけられたジュプトルは、
「プ、プトォ…」
“グラスフィールド”による落下ダメージの軽減があっても耐え切れず、2度目の落下で今度こそ戦闘不能になった。
かすみ「も、戻ってジュプトル……」
侑「さぁ、残り1匹だね」
ただ、ワシボンも結構な時間、“やどりぎのタネ”で体力を吸われていた。そろそろ、HPも限界が近いだろう。
侑「戻ってワシボン」
「ワシャ──」
一旦ワシボンは引かせる。そして、
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