侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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469: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/20(日) 17:14:34.70 ID:uk513V0l0

かすみ「遅いですよ! こっちの準備はもう十分です! “あくのはどう”!!」
 「ガーーゥッ!!!!!」


ゾロアを中心に一気に、黒い波動が広がり、“スピードスター”を飲み込み──


 「ブ、ブィィ!!?」


さらにそのまま、イーブイに襲い掛かる。


侑「イーブイ、大丈夫!?」
 「ブ、ブイ!!」


攻撃は直撃したものの、“スピードスター”で威力を殺せた分もある。

お陰で致命傷にはならなかったけど……。


侑「……相手の能力が上がってる分、攻撃が力負けしてる……!」


なら……。


かすみ「次の攻撃は回避したいって思いますよね!」

侑「!?」

かすみ「“みきり”は使わせませんよ! “ふういん”!!」
 「ガゥッ!!!」

 「ブ、ブイ!?」
侑「し、しまった……!?」


ゾロアが鳴くと、イーブイが一瞬ビクリと竦む。見た目にはほとんど変わりはないけど──“ふういん”は自分が覚えているのと同じ技を使えなくする技だ。

つまり、いくら私が“みきり”を温存しても、ゾロアが覚えている以上、この技は使えないということになる。


かすみ「ついでに“スピードスター”も使えませんよ〜? 貴重な遠距離攻撃技がなくなっちゃいましたね〜!」

侑「……」


確かに、イーブイは本来、進化後にいろんな姿になる分、進化前のエネルギーを蓄えている間は、技のバリエーションが少ないポケモンだ。

だけど──私の相棒は違う。


かすみ「さぁ、畳みかけますよー!!」
 「ガゥッ!!!!」


ゾロアから再び、黒いエネルギーが漏れだそうとした瞬間、


侑「“びりびりエレキ”!!」
 「ブーーイッ!!!!」


イーブイの体毛がパチパチと音を立てながら──電撃を放った。


かすみ「!?」
 「ガゥッ!!?」


かすみちゃんは急なことに面食らい、ロクに指示も出せないまま、ゾロアに電撃が直撃する。


 「ガ、ガガガガゥ!!!?」

かすみ「えぇーー!? な、なんで、イーブイが電撃撃ってるんですかぁ!!? ゾロア、大丈夫!?」
 「ガ、ガゥ…」


ダメージはあるものの、ゾロアは倒れてはいない。ただ、痺れてしまって、明らかに動きが鈍っている。



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