484: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/21(月) 15:09:28.79 ID:1bK8AB/x0
かすみ「こ、こっち来たぁ!?」
「ジ、ジュプトッ…!!」
足をもつれさせる、ジュプトルに迫るゴーリキー。
「リキィ!!!」
再び腕を引き、振り被る。絶体絶命のこの瞬間、かすみんは──
かすみ「ジュプトル!! ゴーリキーの顔を見てっ!!」
「プトッ!!!」
かすみ「“りゅうのいぶき”!!」
「プトォォォルッ!!!!」
ジュプトルの口から青い炎が音を立てながら吹き出した。
「リ、リキッ!!!」
顔面に“りゅうのいぶき”を浴びたゴーリキーがよろける。
かすみ「こ、これで倒れてください……っ!!」
顔面という急所に直撃させ、この一撃で決着してくれることを祈る──が、その祈りは届くことはなく、
「リキ…」
ゴーリキーはまだ、ジュプトルの目の前に立っていた。
かすみ「……っ……!」
凛「“からげんき”!!」
「ゴォォォォリキィ!!!!」
全力のパワーを載せたチョップが、足を取られ床で蹲るジュプトルに直撃した。
「ジュ、プトォ…」
さすがに、この一撃は耐え切れず。ジュプトルは戦闘不能になって気絶してしまった。
かすみ「戻って、ジュプトル……ありがとう」
「ジュ、プ…──」
凛「今度はこっちが“りゅうのいぶき”の“まひ”を利用させてもらったにゃ」
「リキ」
凛「“からげんき”は状態異常になると威力が倍増する技。さらにゴーリキーの特性は“こんじょう”。状態異常になった今、攻撃力はさらに増大してるよ」
かすみ「…………」
さっきと状況が逆転してしまった。苦し紛れに放った“りゅうのいぶき”が却って悪い方向に働いてしまいましたね……。
もともとジュプトルで勝ち切るつもりだったから、結構ピンチな状況に見えますけど……。
かすみ「……ふっふっふ……この勝負、貰いましたよ」
凛「にゃ?」
かすみ「かすみんには対かくとうタイプ用に残しておいた秘策があるんですよ!」
かすみんはフィールドに向かって、最後のポケモンを繰り出す。
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