485: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/21(月) 15:10:11.80 ID:1bK8AB/x0
かすみ「行くよ! サニーゴ!!」
「──…………」
凛「サニーゴ……その見た目、ガラルサニーゴだね」
かすみ「さすがジムリーダーですね! そのとおり、この子はガラルサニーゴです! つまり、ゴーストタイプです!」
凛「……なるほど、ゴーストタイプには、かくとうタイプの攻撃が通らないね」
かすみ「そういうことです! メインの攻撃手段を失ったゴーリキーにどこまで出来ますかねぇ〜?」
「リキ」
ゴーリキーがのっしのっしとサニーゴの方に近付いてくるけど、出来ることなんてほとんどないはずです。
あとはじわりじわりと攻めていけば勝ちは盤石──
「リキ…」
ゴーリキーは拳を握りしめたまま、前進を続ける。
かすみ「気合い十分なのはわかりますよ〜。でも、効かない物は効きませんから!」
凛「“きあいパンチ”!!」
「リ、キィッ!!!」
かすみ「だから〜、サニーゴにかくとうタイプの技は──」
──ヒュンと何かが、かすみんの真横を横切る。
かすみ「へ?」
後ろを振り返ると──サニーゴがジムの壁に突き刺さっていた。
かすみ「へ!? ちょ、な、なんで!?」
何故か、かくとうタイプが効かないゴーストタイプのサニーゴに攻撃が直撃していた。
凛「確かに、かくとうタイプの攻撃はゴーストタイプには効かない。……だけど、それを破る技があるんだよ」
かすみ「へぇ!? な、なんですかそれぇ!?」
凛「“みやぶる”。この技を使えば、ゴーストタイプの正体を見破って、かくとうタイプやノーマルタイプの攻撃が当たるようになるにゃ」
かすみ「う、うそぉ……!」
……や、やばいです……完全に計算が狂いました……。
完全に狼狽えるかすみん。
ですが、いつの間にかはまった穴から抜け出したのか、ふわ〜っとサニーゴが近付いてきました。
かすみ「さ、サニーゴ……?」
「………………サ、コ」
かすみ「!」
仲間になってから初めて、サニーゴが鳴き声をあげました。
かすみ「……もしかして、やる気ってこと……?」
「…………」
今度はスーっと、かすみんの前に躍り出る。
この絶体絶命なシチュエーションの中、どうやらサニーゴは戦意を失っていないようだった。
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