487: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/21(月) 15:12:08.66 ID:1bK8AB/x0
これはかなり大きなアドバンテージです……!! 拳を封じた今のうちに、次の策を──
凛「──“メガトンキック”!!」
「リキィッ!!!!」
──考える間もなく、サニーゴは蹴り飛ばされて、
かすみ「……あ」
バゴッ!! と音を立てながら、再びかすみんの背後の壁にめり込んでいた。
凛「拳が使えないなら、蹴ればいいよ」
「リキッ!!!」
かすみ「…………」
「………………ゴ」
かすみ「……! サニーゴ……!」
まだ、サニーゴは戦闘不能じゃない……! 壁から抜け出して、ふらふらしながら飛んでいる。
凛「すごいタフさだけど……もう、さすがに限界みたいだね。今度こそ、トドメだよゴーリキー!」
りん子先輩の指示で歩き出したカイリキーは、
「…リ、キッ」
急に膝を突いた。
かすみ・凛「「……え!?」」
二人で同時に驚きの声をあげる。
だって、サニーゴの攻撃はほとんど有効に通ってなかったのに、どうして……!?
サニーゴが何かをしたのかと思って、振り返ると──
かすみ「……っ!!!?」
サニーゴの虚ろな目の奥に──他に形容しがたいような、不吉な炎を宿したような光が見えた。
まるで何かを恨めしく呪うような──
かすみ「……あ」
そこで、気付いて思い出す。以前見た図鑑説明の文章を──
『サニーゴ(ガラルのすがた) さんごポケモン 高さ:0.6m 重さ:0.5kg
急な 環境の 変化で 死んだ 太古の サニーゴ。 大昔
海だった 場所に よく 転がっている。 体から 生える 枝で
人の 生気を 吸い 石ころと 間違えて 蹴ると たたられる。』
かすみ「……サニーゴを蹴っとばしたから、呪われたんだ……!」
つまり──今のゴーリキーは“のろい”で体力が削られ続けている状態だから、膝を突いたということ……!!
凛「ご、ゴーリキー!! あと少しだから……!!」
「リ、リキ…」
ただでさえ、ジュプトルとの戦いでHPを削られていたゴーリキーは、“のろい”のダメージも相まって満身創痍。
「………………サ、ニ、ィ、ゴ、ォ……!!!!!!」
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