488: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/21(月) 15:12:50.85 ID:1bK8AB/x0
そこに向かって、サニーゴが今まで聞いたことのないようなおどろおどろしい鳴き声をあげると──
「……リ、キ……ッ……」
急にゴーリキーはビクンと震えるように痙攣したあと──その場に大の字になって倒れ込んでしまったのだった。
かすみ「……へ」
凛「……うそ」
かすみ「……も、もしかして、勝ったの……? 私たち……?」
凛「……ゴーリキー戦闘不能……よって、チャレンジャーかすみんの勝利にゃ」
かすみ「…………や、やったぁぁぁ!! なんか、わかんないけど、勝ちましたーー!!!」
「…………サ」
気付けば、かすみんの近くに飛んできていたサニーゴを抱きしめる。
かすみ「ありがとうーー!! サニーゴ!! お陰で勝てたよー!!」
「…………ニ」
凛「最後の攻撃は“たたりめ”だね……。状態異常の相手に使うと威力が倍になる技だよ。“まひ”してたのもあったし、とてもじゃないけど耐えられなかったにゃ……」
りん子先輩はゴーリキーをボールに戻しながら、話を続ける。
凛「まさか、蹴ったことが原因で呪われるなんて……」
かすみ「かすみんも驚きました……完全にラッキーだったというか……」
凛「でも、負けは負けだね……。その実力を認めて、この──“コメットバッジ”を進呈するにゃ」
そう言って、りん子先輩は取り出した隕石の形をしたジムバッジをかすみんに手渡してくれました。
かすみ「ありがとうございます!! えへへ〜♪ やりましたよ〜! しず子〜! 侑先輩〜! 歩夢先輩〜!」
「………………ゴ」
サニーゴを抱きかかえたまま、観戦していた、しず子たちのもとへと走る。
しずく「やったね、かすみさん! すごかったよ!」
歩夢「うん……! 特にサニーゴの逆転劇、すごかった……」
今回ばかりは素直に褒めてくれるしず子と、いつもどおり優しい歩夢先輩。そして──
侑「かすみちゃん!!」
かすみ「うわぁ!?」
侑先輩が目を輝かせながら、顔を近づけて来た。
侑「今のバトル、ほんっとうにすごかった!! 全然予想出来ない展開に、形勢が何度も入れ替わって……そして、最後のどんでん返しの大逆転!! 私、すっごくときめいちゃった!!」
かすみ「えへへ〜♪ それほどでもありますけど〜♪」
「………………サ」
かすみ「かすみんのことばっかじゃなくて、この子も褒めてあげてください♪」
侑「うん! サニーゴ! ホントすごかったよ!!」
「……………………ニ」
かすみ「うんうん♪ サニーゴも褒められて喜んでますね♪」
しずく「そうなの……?」
歩夢「ふふ♪ きっと、喜んでるんだと思うよ♪」
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