侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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512: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/23(水) 12:36:34.11 ID:O3G9ZVHQ0

次こそは、胸を張って、自信を持って戦いたいと思うのに。どうしても、弱気な自分が顔を出してしまう。そんな状態から抜け出したくて、こうして侑ちゃんには秘密で特訓をしにきたわけだけど……。


女の人「今日の特訓で、自信は付きましたか?」

歩夢「……正直、あんまり」


技の精度や威力は、少しずつ上がっていっているのを実感している。でも……それでも、自分がまた負けてしまうんじゃないかという不安が頭から離れていってくれない。


女の人「そうですか……。……でしたら、最後にもう一つお節介を焼きますわね」

歩夢「?」

女の人「実戦で失った自信は、実戦でしか取り戻せないものです。その大事な試合とやらの前に、一度どこかで戦ってみてはどうでしょうか」

歩夢「どこかでバトルを……」

女の人「もちろん、決めるのは貴方自身ですが……。それでは、今度こそ帰りますわね」

歩夢「あ……すみません、引き留めたみたいになっちゃって……」

女の人「いえ、お気になさらず。……それでは、またお会いしましょう。おやすみなさい」

歩夢「はい、おやすみなさい」


女の人は小さく手を振ると、背筋を伸ばしたまま、夜の浜を後にして、町の方へと消えていくのだった。


歩夢「……? ……またお会いしましょう……?」


またどこかで会うのかな……? いや、社交辞令の一環みたいなものだよね……?


 「ラビフ!!」「シャボ」「マホミ〜♪」「タマァ」
歩夢「……そうだね、私たちもそろそろ戻ろうか」


あんまり長く続けていると、侑ちゃんも心配するだろうし……。

みんなを引き連れて、私も夜の浜辺を後にするのだった。





    🎹    🎹    🎹





歩夢が帰ってきたのは、散歩に出てから1時間くらいしてからのことだった。

特に変わった様子もなく、普通に戻ってきたから一安心……したんだけど。


 「タマ♪」
歩夢「タマザラシもお風呂入りたいの? こおりタイプでも、温泉って入って大丈夫なのかな?」

侑「歩夢の手持ちが増えてる……」

歩夢「あ、うん。さっき、そこの浜辺でお友達になったの」
 「タマ♪」


しかも、すごく懐いているし……。


歩夢「それじゃ、私お風呂行ってくるね」

侑「あ、私も!」

歩夢「え? 先に入ったんじゃ……」

侑「歩夢のこと待ってたんだ! ゆっくり温泉を楽しむなら、歩夢と一緒がいいなって思って」

歩夢「……ふふ♪ そっか♪」



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