519: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/24(木) 14:13:07.74 ID:ffPGApYk0
侑「歩夢……?」
歩夢「……あの……侑ちゃん」
侑「なに?」
歩夢「……あの、ね……わがまま、言っていい?」
目を泳がせながら、不安げに言う歩夢に向かって。
侑「いいよ」
私は即答した。
歩夢「侑、ちゃん……」
侑「歩夢、何かしたいことがあるんだよね。だったら、私は協力する!」
ダイヤ「聞く前から、了承してしまっていいのですか?」
侑「はい! 歩夢のお願いですから!」
歩夢はいつも一歩引いている子だった。
私が好きなものに突っ走って、引っ張って、連れ回しても、文句一つ言わず、いつも私の傍にいてくれた。
そんな歩夢が、自分から、自分のしたいことを、わがままを、私に言ってくれることが、なんだか嬉しかった。
侑「どんなお願いでも、わがままでも、私が力になるからさ!」
歩夢「侑ちゃん……ありがとう」
ダイヤ「……ふふ、決まりですわね」
ルビィ「……?」
ダイヤ「ルビィ、このジム戦、少し特殊ルールにさせてもらってもいいですか?」
ルビィ「特殊ルール?」
ダイヤ「はい、特殊ルールとして──このジム戦はわたくしとルビィの二人で、チャレンジャーのお二人のお相手をさせていただきますわ」
🎀 🎀 🎀
侑「──まさか、四天王と戦えるなんて……!!」
「ブイ」
ダイヤさんとの話を終えて、戦いの準備取り掛かる中、侑ちゃんは興奮気味に言う。
歩夢「あの……侑ちゃん、本当に良かったのかな」
今更ながら、こんなことを私の一存で決めてしまってよかったのかと不安になるけど、
侑「いやいや、むしろありがとうって言いたいくらいだよ!! ジム戦が出来るだけでも贅沢なのに、四天王のダイヤさんと戦えるんだよ!? こんな機会普通ないんだから! 楽しまないと!」
歩夢「ふふ、侑ちゃんは本当にポケモンバトルが大好きなんだね」
侑「うん!」
嬉しそうな侑ちゃんを見て、安心する。
また私のわがままのせいで、大事なジム戦の難易度を上げてしまったかと思ったけど、それも杞憂のようだ。
──そして、このバトルをする以上は、
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