522: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/24(木) 14:15:48.06 ID:ffPGApYk0
「ラ、ラビフッ!!」
カリキリは顎で噛みつき、体力の吸収を始める──剥がさなきゃ……!!
幸いこっちは有利なほのおタイプ。付かれた場所が脚ならすぐに剥がせる……!!
歩夢「“ブレイズキ──」
ダイヤ「“タネマシンガン”!!」
歩夢「……!?」
でも、私の指示よりもコンマ数秒早く、
「カリカリリリリリリ」
カリキリはラビフットの脚から口を離して、タネを吐き出して攻撃してくる。
「ラ、ラビッ!!?」
ダメージこそ大きくないものの、カリキリは吐き出すタネの反動で距離を取ってくる。
歩夢「せっかく、反撃のチャンスだったのに……」
いや、切り替えよう。距離を取ってくれたのなら、それはそれでいいんだ。
歩夢「ラビフット! “かえんほうしゃ”!!」
「ラビ、フゥゥゥ!!!!!」
今度は口から火炎を噴いて攻撃する。近接攻撃じゃなくても、ほのお技で攻めていけば、こっちが有利だもん……!
──だけど、ダイヤさんは極めて冷静に、次の指示を出す。
ダイヤ「“このは”!」
「カリ!!」
……“このは”……?
カリキリの目の前に大量の“このは”が集まってきて、
歩夢「……!?」
ラビフットの“かえんほうしゃ”を壁になって受け止める。
歩夢「う、うそ……くさタイプの技でほのおタイプの技を防いでる……!?」
予想外の防御手段に驚く。……とはいえ、いくら防いだと言っても、壁となっているのは、あくまで“このは”だ。
このまま、“かえんほうしゃ”を続けていれば“このは”の壁を焼き破るのはそんなに難しくないはず……!
歩夢「こ、このまま、“かえんほうしゃ”を続けて……!!」
「ラビフゥゥゥーー!!!!!」
火炎で燃やされた“このは”の壁はメラメラと音を立てながら燃え上がる。
この調子ならもうすぐ、破れ──
ダイヤ「“きりばらい”!」
「カリキリーー」
歩夢「!?」
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20