侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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526: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/24(木) 14:18:37.33 ID:ffPGApYk0

ルビィさんの狙いがいまいち掴み切れない。

さっきから、ラビフットを気にしているかと思いきや、ライボルトの相手はしっかりしている。

あれだけ多彩な補助技があるなら、ライボルトの攻撃を掻い潜ってラビフットの方に行くのも無理ではないはず。


侑「……いやむしろ、そうしないのはおかしいような……」


思わず口に出して呟いてしまう。

考えてみれば、ヒトモシの仮想敵は最初から、ダイヤさんの手持ちのくさタイプが呼ぶ、ほのおタイプやこおりタイプの相手なんだとしたら、大真面目にライボルトの相手をし続けているのには違和感がある。

加えて、でんきタイプの通りが悪い、くさタイプのポケモンがライボルトの相手をしに来る方が絶対に戦闘の効率もいいはず。

でも戦局はライボルトVSヒトモシ、ラビフットVSカリキリの構図になっている。……だけど、対戦相手を入れ替えようともしていない、そうしないだけの理由があるはずだ。


 「トモシ」


指示どおり、ライボルトから視線を外さないヒトモシ。そして、


ルビィ「…………」


相変わらずラビフットを気にしながら、私たちの次の行動を待っているルビィさん。

──私が知る限りでは、ルビィさんの公式試合での戦い方には、独特な緩急があるイメージだ。

膠着したような試合運びのように見えて、突然何かのきっかけで、一気に自分の方に展開を持ち込むような逆転型の戦い方が特徴のトレーナー。


侑「……」


もしかして──何か特定の行動を……待っている……?

そのとき、ふと、


ダイヤ「──さあ、次はどうされますか?」


ダイヤさんが歩夢の次の行動を促す言葉が聞こえてきた。


歩夢「……っ」


歩夢も攻撃を捌かれて焦っているのがわかる。

ダイヤさんは防御戦術の名手として知られている。

相性がよくても、なかなかあの防御力を崩せず苦戦するのも無理はない。


ダイヤ「どうしましたか? もうすでに最大火力の技は使ってしまいましたか?」


再び、攻撃を誘うような言葉。

そこでふと──一瞬だけ、ダイヤさんがライボルトの方をチラリと見たのを、私は見逃さなかった。


侑「……!」


──もしかして……そういうこと……?

……ただ、わかったとして、どうする?

歩夢に伝えたら、相手にもこっちが気付いたことを気取られる。

……いや──


侑「ライボルト、床に向かって“アイアンテール”!」
 「ライボッ!!」



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