527: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/24(木) 14:19:26.67 ID:ffPGApYk0
──ガァンッ!!! と激しい音を立てて、ライボルトが地面に鋼鉄の尻尾を叩き付ける。
その大きな音と突然の行動に、
ルビィ「ピギィ!?」
歩夢「きゃっ!?」
ルビィさんと歩夢が同時に驚きの声を上げる。
歩夢「侑ちゃん……?」
ダイヤ「一体何を……?」
思いっきり攻撃をぶつけた床は、崩れて小さな礫が転がる。
侑「歩夢、これ使える?」
歩夢「え……」
歩夢は一瞬、私の言葉に目を丸くしたけど、
歩夢「うん」
すぐに頷いた。
それを確認すると、ライボルトが礫を咥えてから、ラビフットの方に放り投げる。
「ラビフッ」
ラビフットはそれを器用にリフティングし始める。
ダイヤ「! 武器の調達ということですか」
ダイヤさんはこの意図には、すぐに気付いたようだ。
侑「歩夢、相手はどっちも守りがすごく堅い」
歩夢「う、うん……」
侑「だから、イチかバチか、私の合図で一気に最大火力で攻めてみよう」
歩夢「で、でも……」
歩夢の戸惑いの声。恐らく、我武者羅に突っ込んでも、また捌かれるだけかもしれないという心配だろう。
ただ、私は、
侑「大丈夫。私を信じて」
歩夢「侑ちゃん……」
侑「……いや、違うかな」
歩夢「?」
侑「私は歩夢のことを信じてるよ」
歩夢「! ……わかった」
歩夢も了承してくれた。
……あとは一発勝負だ。
「ライボォッ…!」
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