529: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/24(木) 14:21:54.20 ID:ffPGApYk0
──そう、そのとおり。あの礫はライボルトが口に咥えたときに“でんじふゆう”で磁力を帯びさせていた。
最初から当てるつもりのない、囮の攻撃……! ラビフットが蹴り飛ばした直後にライボルトが一帯に強力な電場を作り出して、浮遊させたというわけだ。
礫が熱を帯びていたせいで、思ったよりも磁力で上に飛ばせなかったけど──ヒトモシにさえ当たらなければ十分だ……!
この一瞬でそれに気付いたダイヤさんはさすがだけど、
ダイヤ「カ、カリキリ!! “このは”!!」
「カ、カリキ!!!」
この状況で防御の指示まで間に合うか──いや、間に合わせない!!
「ライボッ!!!」
土壇場で作った“このは”の壁を猛スピードの突進で無理やり突き破り、
侑「“ほのおのキバ”!!」
「ライボッ!!!!」
「カリィ!!?」
燃え盛るキバでカリキリを抑えつけたまま、
侑「“オーバーヒート”!!!」
「ライボォォォォ!!!!!!」
「カリキィィィィィ!!!?」
ありったけの熱波を至近距離で解放して焼き尽くした。
そして、それと同時に──
「トモシィ!!!?」
ルビィ「ヒ、ヒトモシー!!」
デコイの燃える礫を吸収する気満々で前に出てきたヒトモシは、ラビフットのキックで加速しながら跳ね返ってきた“エレキボール”が直撃して、
「ヒ、トモォ…」
目を回して、戦闘不能になるのだった。
侑「……せ、成功したぁ……」
かなり無茶な作戦がどうにか成功して、思わずへたり込む。
ルビィ「う、うそ……」
ダイヤ「……してやられましたわね。戻って、カリキリ」
「…カリィ──」
ダイヤ「ルビィも。ヒトモシを戻してあげてください」
ルビィ「あ……うん。お疲れ様、ヒトモシ……」
「…トモ──」
戦闘不能になった2匹がボールに戻される。
相手のポケモンを先に2匹撃破した。このアドバンテージは大き──
歩夢「侑ちゃんっ!」
侑「わぁ!?」
歩夢「もう、あんな無茶なことするなんて聞いてないよっ!」
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