530: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/24(木) 14:22:30.97 ID:ffPGApYk0
歩夢が軽く涙目になりながら、抗議してくる。
侑「ご、ごめんっ! 声に出したら向こうにバレちゃうって思ったから……!」
歩夢「そうだとしても、ホントにびっくりしたんだから! “エレキボール”がこっちに向かって飛んできたとき、私、一瞬頭が真っ白になっちゃったんだよ!?」
侑「だからごめんって! でもね、歩夢!」
歩夢「?」
侑「歩夢なら絶対に、私の作戦、すぐに理解してくれるって信じてたから、成功したよ!」
そう言って、ニコっと笑顔を作ると、
歩夢「も、もう……そういう言い方、ずるいよ……」
歩夢は可愛らしく、ぷくーっと頬を膨らませるのだった。
リナ『二人ともすごかった! ナイスコンビネーション!』 ||,,> ◡ <,,||
侑「うん、ありがとう、リナちゃん」
歩夢「はぁ……今度から、こういう作戦は出来るだけ、あらかじめ決めておくようにしようね……」
侑「あはは、了解。でも、これで今回のバトルは4対2に持ち込めた……!」
リナ『うぅん、3対2だと思う』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「え?」
言われて、フィールドを見ると、
「ライ、ボッ…」
ライボルトが蹲っていた。
侑「しまった……“どく”のダメージがそろそろ限界だった……!」
ライボルトは“スモッグ”で受けた“どく”のダメージで、これ以上の戦闘は厳しそうだ。
侑「戻って、ライボルト! ありがとう!」
「ライボ…──」
ライボルトをボールに戻して、歩夢以外が一斉にポケモン交換のため、バトルは一旦仕切り直しだ。
ダイヤ「──ポケモンを入れ替える前に、一つ聞いてもいいでしょうか?」
侑「なんですか?」
ダイヤ「ルビィのヒトモシの“サイドチェンジ”……わかっていたのですか?」
ダイヤさんからのそんな問い。
侑「あーえっと……“サイドチェンジ”をヒトモシが使えるかは知らなかったんですけど……」
ダイヤ「けど?」
侑「ルビィさんはずっとラビフットを気にしてたし……ダイヤさんも、不利相性のはずなのに歩夢の攻撃をいなすばっかりで、全然攻撃を仕掛けてなかったから、最初からラビフットに強力なほのお技を撃たせようとしてるんじゃないかなって。となれば、ヒトモシとカリキリのどっちかが、場所を入れ替わる技“サイドチェンジ”を使えるんじゃないかって思って」
“サイドチェンジ”自体はダブルバトルの試合で何度か見たことがあったけど、ヒトモシかカリキリがそれを使えるかどうかは、ある意味賭けだったけどね……。
ダイヤ「……なるほど」
ルビィ「ピギッ!?」
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