531: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/24(木) 14:23:17.42 ID:ffPGApYk0
私の言葉を聞いて、ダイヤさんの鋭い視線がルビィさんに送られる。
ダイヤ「ルビィ、あれほど視線には注意しなさいと、いつも言っているでしょう……」
ルビィ「え、えぇ……ルビィ、ラビフットの方は見ないようにしてたつもりなのに……そんなに見ちゃってたかなぁ……」
ダイヤ「尤も……確信をしたのは、わたくしもどこかでライボルトの方を見てしまったから、なのかもしれませんが……」
恐らく、ダイヤさんもルビィさんに合図を送るために、わかりやすく大技を引っ張り出すタイミングを調整していたんだと思う。
その際、ダイヤさんが一瞬だけライボルトを見たのは、位置を入れ替えたカリキリが有利な展開を運ぶための策を考えるための確認だったんだろう。
ダイヤ「……とはいえ、あの一瞬であれだけの作戦を組み立てて実行する胆力。マルチバトルのパートナーを信頼していないと出来ない芸当。素直に称賛しますわ」
ルビィ「う、うん……確かにすごかった……」
侑「えへへ……だってさ、歩夢!」
歩夢「もう! 私まだ許してないよ! ……でも、侑ちゃんが私を信じてくれたのは……嬉しかったよ。えへへ……///」
さて、話も終わったところで、
ダイヤ「……さて、こうしてわたくしたちは不利な状況になってしまいましたが……。……2匹目はそう簡単には行きませんわよ」
ルビィ「侑さん! 次のポケモンの準備はいいですか!」
侑「はい!」
ダイヤさんとルビィさんがボールを放る。
侑「さぁ、出番だよ! イーブイ!」
「ブイ!!」
後ろで待っていた、イーブイがバトルフィールドに飛び出し、それと同時に2つのボールがフィールドに放たれた。
さあ、第二ラウンドだ……!
🎹 🎹 🎹
「──ジャノビ」
ダイヤ「ジャノビー、お願いしますわね」
「──シャモッ!!」
ルビィ「ワカシャモ! 行くよ!」
ダイヤさんはジャノビー、ルビィさんはワカシャモを繰り出してくる。
リナ『ジャノビー くさへびポケモン 高さ:0.8m 重さ:16.0kg
生い茂った 草木の 陰を 潜り抜け 攻撃を 回避し
巧みな ムチさばきで 反撃。 体が 汚れると 葉っぱで
光合成が できなくなるので いつも 清潔に している。』
リナ『ワカシャモ わかどりポケモン 高さ:0.9m 重さ:19.5kg
野山を 走り回って 足腰を 鍛える。 スピードと パワーを
兼ね備えた 足は 1秒間に 10発の キックを 繰り出す。
戦いに なると 体内の 炎が 激しく 燃え上がる。』
侑「歩夢、何してくるかわからないから気を付けて……!」
歩夢「う、うん」
──結果として相手の作戦は失敗したとはいえ、ルビィさんは場全体を巻き込んだトリッキーな戦略を仕掛けてきた。
今度も、姉妹で何か策を巡らせているかもしれない。そう思った矢先、
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