533: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/24(木) 14:24:38.14 ID:ffPGApYk0
完全にジャノビーとの間に立って、イーブイを遮るように立ち塞がるワカシャモ。
それにしても──
侑「全然ワカシャモからの攻撃に気付けなかった……!」
ジャノビーに狙いを定めていて注意が向いていなかったとは言え、ワカシャモは弾丸のような目にも留まらぬスピードでイーブイに攻撃をしてきた。
さっきの腰を据えた戦い方をしていたヒトモシとは打って変わって──ワカシャモはとんでもないスピードタイプらしい。
ルビィ「イーブイさんのお相手は、ルビィたちがします!」
「シャモォ……!!」
あくまでラビフットの相手は、ダイヤさんとジャノビーがするということらしい。
ダイヤ「さて、今度こそ、くさタイプの真髄、お見せしますわ」
「ジャノー」
……いや、でも考えようによってはチャンスかも。
侑「歩夢。ダイヤさんはああ言ってるけど、ほのおタイプの方が有利なことには変わりないよ!」
歩夢「う、うん!」
確かに迫力はあるけど、向こうから有利な相性で戦ってくれるなら、望むところのはずだ。
むしろ、考えないといけないのは私の方。
「シャモォ…!!」
かくとうタイプ特有の隙のない構えのまま、ジャノビーとの射線を塞いで立っているワカシャモ。
ノーマルタイプのイーブイにとっては、不利な相性の相手だ。
私たちこそ、慎重にいかなくちゃ……!
侑「でも……弱点を突けるのは私たちも同じだけどね!」
「ブイッ!!!」
私の声を共に、イーブイの体からぷくぷくと泡のようなものが湧き出してくる。
侑「“いきいきバブル”!!」
「ブーィッ!!!!」
ワカシャモは私たちがどうにかするから、ジャノビーは任せるよ、歩夢……!
🎀 🎀 🎀
ルビィ「──ワカシャモ! “かえんほうしゃ”!!」
「シャモォォォーー!!!!」
「ブ、ブィィ」
侑「ぐぅっ……! すごい、火力……! 負けないで、イーブイ……!」
隣ではイーブイとワカシャモが、激しい攻撃の応酬を繰り広げていた。
相性は良いはずなのに、ワカシャモの“かえんほうしゃ”は、イーブイの“いきいきバブル”をジュウジュウと音を立てながら蒸発させている。
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