異説 ひのきの棒と50G
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14: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/04/09(火) 13:48:37.25 ID:VN/U1bqQ0


 空腹のあまり、街についてからのことはよく覚えていない。
 案内されるがままに、丘を登り、席につき、飯を喰らっていた。
 
 ふと我に返ると、いつのまにか隣の席にガキが座っていた。
 背の丈から見て齢は12か13といったところか。
 腰には、ガキには見合わない立派な剣が差さっている。
 断りもなく、勝手に座りやがって。しつけのなってない奴だ。

 一言、礼儀を教えてやろうかとガキに視線を向ける。
 すると、ガキは目を輝かせて銅貨に見入っていた。
 口に肉を運ぶのをやめ、目の前の皿を動かしてみる。
 なるほど、確かに俺の席にも一枚の銅貨が置かれている。



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