28: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/04/09(火) 13:58:16.49 ID:VN/U1bqQ0
  
 「善人ぶりやがって、てめえも盗人じゃねえか。その剣はどこで拾った!?」 
  
 「この剣は、お館様から預かったものだ!」 
  
  領主に目を向けると、一切動じている様子はない。デブの言葉は真実なのだろう。 
  口内に溜まった唾を吐き捨てる。 
  
 「いいぜかかってこい。お前を殺してその剣は俺が使ってやる。その剣なら、魔物を何体斬ったって刃こぼれ一つしないだろうよ」 
  
 「やめてください」 
  
  ガキが、俺とデブの間に入ってきた。 
  
 「僕は、この棒で構いません」 
  
  ガキの言葉に、デブが戸惑う。 
  そして何事かを言おうとし、それをガキに再度止められた。 
  
84Res/42.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20