15:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 20:58:38.27 ID:LYl+0qW60
沈黙が部屋を支配する。しばらくしてから、キサキが小さく笑った。
「…困らせてしまったのう。そんなつもりは、なかったのじゃが。妾は、いつもみたいに」
「…」
「…なに、こういう日もある。それでも側にいてくれるのじゃから、嬉しいぞ」
「…」
「…おやすみ、先生。また明日」
キサキは優しく先生の頬に口づけをすると、そっと身体を離し背中を向けた。再び静けさが訪れる。
「…」
先生は手元のリモコンで灯りを落とすと、キサキの肩にかかる布団を掛け直した。そのまま、ぼんやりと彼女の後ろ姿を見つめる。
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