3:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 20:43:20.28 ID:LYl+0qW60
「目を覚ましたかの?」
甘い声が耳元に届き、先生は顔を上げた。振り向いた先に現れた人物を見て、思わず息を呑んだ。
「妾がシャワーを浴びている間に眠ってしまうとはのう。そのまま目覚めぬのかと心配したぞ」
「…?」
先生は戸惑いながらも辺りを見回した。ここはシャーレの休憩室だ。少なくとも、山海経の厳重に警備されているキサキの寝室ではない。
ここが夢の中だということを思い出すが、それならば、この状況は一体何を意味しているのだろう。
「先生?」
不思議そうにキサキが覗き込んでくる。その姿に、ますます混乱が深まっていく。
「…ふむ」
キサキは軽く微笑むと、制服のスカートを指でつまんでみせた。それは、先生自身が以前贈ったものだ。
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