6:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 20:47:43.08 ID:LYl+0qW60
裸足になったキサキは、そのままベッドに乗り込んでくる。ギシギシと小さく軋む音を立てながら、ゆっくりと膝をついて先生に近づいた。先生は無意識に後ずさるが、キサキは触れられるほどの距離で止まり、首をかしげる。
まっすぐに先生の目を覗き込み、その瞳には期待が浮かんでいた。はだけた胸元から覗く白い肌が、無防備に先生の視界にさらされている。
「いやいやいやいや…!」
「…む?」
先生が焦りを露わにすると、キサキは不思議そうに小さく首を傾げた。
「ふむ…なるほど、少しばかり性急すぎたかのう」
キサキはひとり納得した様子でクスリと微笑みを浮かべる。
「せっかくコーヒーを淹れたのじゃ。ゆっくり飲んでくれ。妾は大人しく待っておるぞ?」
キサキはわざとらしく伸びをしてからベッドに転がり込み、うつ伏せになった。子どものように足をパタパタと動かし、そのたびにベッドが小刻みに揺れる。
「まだかのう?」
まるで退屈した猫が尻尾を振るように、頬杖をついてじっと先生を見つめている。その視線は、何かを待ち望むように熱を帯びていた。
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