27:名無しNIPPER
2025/07/31(木) 01:02:08.42 ID:DoK8Vme/0
「……は?」
「だから、プロデューサーになろうと思います」
覚悟は出来ていた。音楽にどう関わるかをゆっくり決めろと言ったのは俺自身だ。しかし、しかし。
「……お前、音楽に関わるって話はどないすんねん」
「それもやりますよ?作詞家として」
「二足のわらじ履く……ってことよな?」
「そういうことです」
軽いドヤ顔をするありすにバレないよう、心の中でだけ頭を抱えた。
作詞家になりたいと言うのは予想ができていた。ありすは言葉を使うのがうまい。ぴったりの職業だし、事務所で支援もできる。いい夢だ。
翻って、アイドルのプロデュースはけして綺麗な世界ではない。この事務所の場合そうでも無かったが、いずれにせよ光から暗がりへ行こうだなんて正気じゃない。長いこと業界を見てきたのだし、この業界が汚いことぐらい分かっていると思ったのだが。
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