11: ◆qJX8kuiMZI[sage]
2025/12/05(金) 20:00:07.39 ID:XTeJFan70
アンパンマンは海の上を飛んでいた。
まもなくドクロ島が見えてくるだろう。
そんなアンパンマンの視界にかびるんるんが目に入った。
アンパンマン「かびるんるん?」
かびるんるん達は、とある島に向かって一列に伸びていた。
その島の中央に位置するドクロのような顔型の岩。
まちがいない、ドクロ島だ、とアンパンマンは思った。
アンパンマン「そこにいるんだな、ばいきんまん!」
かびるんるん「かび!?」
アンパンマンの接近に気づいたかびるんるん達は、一目散に逃げだした。
その後をアンパンマンは追う。
やがて、ドクロ島の砂浜に降り立った。
アンパンマン「ばいきんまん! どこにいるんだ! 出てきてくれ!」
どこからともなく、ばいきんUFOが現れる。
ばいきんまん「来たな、アンパンマン。お前一人か?」
アンパンマン「そうだ。まずはバタコさんを返してくれ」
ばいきんまん「バタコなら今頃パン工場に帰っているだろうさ」
アンパンマン「え?」
ばいきんまん「おれ様の目的は、最初からお前だけだ。のこのこ一人でやってくるとは間抜けなやつめ!」
アンパンマン「それはよかった。僕も君と話したいと思ってたんだ」
ばいきんまん「話すことなど、ない!」
ばいきんUFOが地面に潜る。
すると、出てきたのは真っ赤な姿の巨大ロボ『だだんだん』だった
ばいきんまん「ファイヤーだだんだんだ! こいつで[ピーーー]! アンパンマン!」
アンパンマン「!! やめるんだ、ばいきんまん!」
ファイヤーだだんだんは、巨大な腕を振り回す。
アンパンマンは、必死にそれをかわした。
アンパンマン「何をするんだ! やめてくれ!」
ばいきんまん「うるさい! 余裕をかましてられるのも今のうちだ!」
アンパンマン「余裕? 何を言ってるんだ、うわっ!?」
ばいきんまん「これもかわすか! なら、こうだ!」
だんだだんの腕が飛ぶ。
不意打ちに驚きながらも、アンパンマンはそれをかわした。
ばいきんまん「ちっ!」
アンパンマン「ばいきんまん! 聞いてくれ!」
ばいきんまん「うるさい!」
アンパンマン「町に謝りに行こう! 僕も一緒に謝るから!」
ばいきんまん「その必要はない!」
アンパンマン「僕らはもう知ってる! 君は本当は火事を起こすつもりはなかったんだろ!?」
ばいきんまん「うるさいうるさい! 黙れ、アンパンマン!」
アンパンマン「みんなは誤解してるだけなんだ! だから!」
ばいきんまん「もう、そんなことはどうだっていいのだ!」
アンパンマン「えっ?」
アンパンマンが驚いた隙を、ばいきんまんは見逃さなかった。
スイッチを連打すると、ファイヤーだんだだんの頭が割れる。
そこにあったのは、あのどっきりメラメラだった。
アンパンマン「しまった!?」
ばいきんまん「くらえ! どっきりメラメラ10連打だ!」
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