4: ◆qJX8kuiMZI[sage]
2025/12/05(金) 19:48:25.88 ID:XTeJFan70
アンパンマン「カバおくん、大丈夫かい?」
カバお「う、うん。ありがとう、アンパンマン」
カレーパンマン「しかし、ひでえなこりゃ。家がなくなっちまったやつらも相当いるぞ」
しょくぱんまん「面白半分に町に火をつけたみたいですよ。許せませんね、ばいきんまん」
アンパンマン「ちょっと待って。ばいきんまんにも何か事情が……」
カレーパンマン「どんな事情があれば町にこんな大放火なんかするんだ!」
アンパンマン「それは、分からないけど。しょくぱんまんも何か言ってくれよ」
しょくぱんまん「少なくとも、その事情を聞いてみるまでは何とも言えませんよ」
アンパンマン「う、うん」
ジャムおじさん「おーい」
カレーパンマン「どうした、ジャムおじさん」
ジャムおじさん「とりあえず家の片づけを手伝っておやり。私は避難所の準備をするから」
しょくぱんまん「わかりました」
バタコ「私たちは炊き出しの準備をするわよ」
チーズ「あんあーん」
カレーパンマン「やれやれ、忙しくなりそうだぜ」
アンパンマン「そうだね」
カバお「あ、あの、アンパンマン」
アンパンマン「うん? どうしたんだい? カバお君?」
カバお「えっと、その……」
カレーパンマン「おい、アンパンマン。何してんだ、行くぞ」
アンパンマン「あ、うん。ごめんね、カバお君」
カバお「…………」
この小さなほころびが、大きな悲劇につながることをヒーローたちは知らなかった。
もちろん、ばいきんまんも。
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