俺の高校生活がこんなに急に桃色に染まるわけがないっ!
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名無しNIPPER
[sage]
2026/03/02(月) 19:39:30.16 ID:7M8zy6LSO
俺はおもむろにスクールバッグからランチボックスを取り出す。
さて、今日のランチは……。
蓋を開けた瞬間、独特の臭いが鼻を突いた。
ったく、母さんまた、あの肉を大量買いしたのか。
この肉だけは、どれだけ食べても抵抗がある。
なるべく買わないでくれって言ってたのに。ついに壊れちまったか?
まぁいい。いただきますーーと……。
「ちょっと、そこのあなた!」
口を開けた瞬間、ものすごい勢いで、誰かが屋上のドアを開いた。
「へ?」
俺は思わず肉を落としてしまった。
食糧不足が騒がれる昨今、こんなんでもただでさえ貴重な肉なんだが……。
ピューー
瞬く間に、ものすごいスピードで猫が肉をかっさらっていった。
「ああー! 俺のランチが!」
しかし、猫に文句は言ってられない。なんせ猫は、人間にとって大切な存在だからな。ご多分に漏れず、俺は猫を愛している。
「大事な話があるの。ランチなんてどうでもいいでしょ! どうしてもお腹がすいたっていうなら、校庭の草でも食べてなさい!」
誰だか知らないが、とにかくものすごく傍若無人な女が、上段から俺に言い放った。
一体なにごとだって言うんだ。
俺はゆっくりと顔を上げる。
ん……? クソ、ちょっとかわいいからって、調子に乗って生きてきたタイプのイタい女だな。
https://i.imgur.com/UcgiEZj.jpeg
「って、あんな汚染された草なんか食えるかよ!! 大体、誰だお前」
ランチを食べ損ねてイライラしていた俺は、即座に的確なツッコミをぶちかました。
「質問をする前に名乗るのが礼儀ってものでしょ! まったく、最近の若者は本当になってないんだから。同じ海王第三高校の最上級生として恥ずかしいわ」
「うわ、3年生なのか。まぁ良い、俺の名前は……」
「待った! 名乗らなくても知っているわ。あなたの名前は、海王第三高校二年生・鈴木永遠! 間違いないわね! そうであるならば、私たち超現実逃避礼賛《エスケープ》団に即刻入団しなさい! 異論は認めないから! 以上、団長・鈴木弥生からの命令よ」
弥生という女の高らかな、そして意味の分からない命令が、茶褐色の空に吸い込まれていく。
その様子を、俺は文字通りあんぐりと口を開けて見守っていた。
気が付けば、肉を咥えた猫があざ笑うかのように走り回っているーー。
※ ※ ※
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