過去ログ - 闇霊使いダルク「恋人か……」
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108:1[sage]
2010/07/12(月) 01:01:26.95 ID:k/jVEt.o

 ウィンがこの家を出たら出たで、カギを下ろしていない我が家は空き巣の格好の標的になる。
 そんなリスクを負うくらいであれば最初から出かけなければ良かったが、ダルクには無理だった。

『ダル君』

 眠り際のウィンの甘い言葉がいつまでも耳にこびりつき、ダルクの純真を突き刺してくるのだ。
 常に眠そうな無表情が微笑したがために鮮烈なアクセントを伴ったウィンのあの横顔が、網膜に焼きついて離れないのだ。

 ダルクは独り立ちを決するまで、同じくらいの歳の異性とは一対一で話したことがない。
 従って異性、それもあんなに可愛い女の子のアクションに対しては、あまりにも免疫が無かった。
 ゆえにエリアの件は、本気で一人暮らしを挫折しかねないほどのショックがあった。

 だがウィンの場合は事情が違う。
 基本的にあちらから言い寄ってきて、こちらの応じ方にも割と喜んでくれたようだった。
 いうなればイイ感じの雰囲気が展開されていた(気がする)。

「い、いや」
 ウィンがこの家を出たら出たで、カギを下ろしていない我が家は空き巣の格好の標的になる。
 そんなリスクを負うくらいであれば最初から出かけなければ良かったが、ダルクには無理だった。

『ダル君』

 眠り際のウィンの甘い言葉がいつまでも耳にこびりつき、ダルクの純真を突き刺してくるのだ。
 常に眠そうな無表情が微笑したがために鮮烈なアクセントを伴ったウィンのあの横顔が、網膜に焼きついて離れないのだ。

 ダルクは独り立ちを決するまで、同じくらいの歳の異性とは一対一で話したことがない。
 従って異性、それもあんなに可愛い女の子のアクションに対しては、あまりにも免疫が無かった。
 ゆえにエリアの件は、本気で一人暮らしを挫折しかねないほどのショックがあった。

 だがウィンの場合は事情が違う。
 基本的にあちらから言い寄ってきて、こちらの応じ方にも割と喜んでくれたようだった。
 いうなればイイ感じの雰囲気が展開されていた(気がする)。

「い、いや」

 だまされてはいけない。
 別にダルクに対してだけ特別扱いというわけではないだろう。
 みたところウィンは居候慣れした根無し草だ。
 借り宿の主人の前では誰であろうと、いつもああやって甘やかに取り入ろうとするのだ。

 誰であろうとあの可愛い声と顔を以て甘えるのだ!
 あの女まさに魔女!!

「……行こう」

 しょせん勝手な思い込みなのは分かってる。
 が、ダルクはなんとなく残念な気持ちになり、なんとなく使い魔をそばへ呼んだ。
 肩に乗った感触が心強かった。



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