過去ログ - 一方通行「打ち止めが高校に入学すンだが……」
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2011/03/06(日) 20:44:30.84 ID:6SZSTCDk0
「なおったらあそびにいきたい、ってミサカはミサカはおねだりモード」
「連休終る前に治ったらな」
「…がんばる」
最後の一切れを飲み下して、ごちそうさまでしたと手を合わせた打ち止めは、これまた準備済みの薬の袋から錠剤2つとカプセル1つを取り出すと、白湯とともに嚥下した。すっかり慣れてしまった手つきであるのを気の毒に思いながら、一方通行はテーブルの上を片付ける。
彼がキッチンに食器を運んでいる間に、彼女はテーブルの上に枕を置いてそこに頭を突っ伏すようにしてのせると、もぞもぞと毛布に包まりなおした。
「そこで寝てンじゃねェ。部屋戻るか、せめてソファー行け」
「だってこっちだったらあなたが見えるんだもん」
「…オマエなァ」
人恋しくなる気持ちは解らなくはないが、絶対身体によろしくない。病人にあまり強く出れない一方通行は、素晴らしい速さで食器の片付けを終了させることにした。
が。
「このクソガキ…」
身体を痛めそうな状況で、打ち止めは寝息をたてていた。テーブルに突っ伏し、毛布に包まって眠る様子は、初めて行ったファミリー・レストランで体調を崩して倒れこんだときのことを思い出して一方通行は歯噛みしたくなる。
――あの時、あのまま少女を連れ帰っていれば、ウィルス騒ぎを未然に防げたかもしれない。そして自分は能力を失うような事態にならなかったかもしれない。
思いつくのは後悔ばかりだった。倒れこむ前から、彼女は異常を訴えていた。救いたいなら、もっと徹底的にやるべきだったのだ。
「…くっだらねェ」
頭を振ってその思考を振り払うと、一方通行は椅子の上で眠る打ち止めを起こさないようにそっと抱え上げた。発熱している身体はぐったりとして熱い。その力の入らない様子が嫌だった。
自分の首に回した彼女の腕を利用して、電極のスイッチを入れて、移動のついでにもう一度彼女の体調をサーチする。食事を取った関係か、体温の上昇は見られるが、朝よりも数値が落ち着きつつある様子である。一方通行がが小さく安堵の息を吐く頃には、彼女のベッドまで辿り着いていた。
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