過去ログ - 【駒鳥の】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【帰り道】
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VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/11(月) 21:47:39.53 ID:GAMgu6k0
とりとめのない話をしながらお茶を飲み、テレビを眺め、また他愛ない話が始まる。
最初に口を開くのは私の場合が多く、薔薇水晶が答え、槐さんがそんな私達を見て微笑む。
しばらくの間、私達はそんな風に過ごしていた。
そして、あまりに静かでのどかな時間が流れていたので、私はすっかり帰る時間の事を忘れてしまっていた。
「気が付けば、もうこんな時間か」
槐さんが、ふと時計を見ながら呟く。
短針は既に、10の文字盤に届きかけていた。
「あら、もうこんな時間でしたか。……名残惜しいですが、そろそろお暇させて頂きますわ」
そう言い、空になったカップを集めキッチンまで運ぶ私に、薔薇水晶が声をかけてきた。
「……泊まっていく……?」
とっても素敵な提案。
でも、あいにく明日は学校もあったし、お泊りの用意だって当然、持って来ていない。
私は薔薇水晶に近づき、悪戯っぽく笑みを浮べた。
「とても嬉しいお申し出ではあるのですが……実は……」
内緒の話でもするように、彼女の耳に顔を近づける。
「……12時を過ぎると、魔法が解けてしまいますわ」
冗談めかしてそう言うと、薔薇水晶もほんの少し笑みを浮べた。
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