25:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/10/05(火) 03:50:00.25 ID:RW025/Mo
海原「いえ、こちらも。………はい、はい。分かりました。それでは。はい」
電話をポケットに戻し、そばに立っている少女へ顔を向ける
海原「仕事の同僚と今から会いに行きます」
ショ「ツチミカドと言う奴か?」
海原「そうです。ご存知で? 」
ショ「面識は無い。貴様を殺す為に調べ上げただけだ。信頼に足るのか」
海原「ウチの組織内には信頼できる者は居ないですよ。組織はストイックですが、彼は信用はできる人間ではあります」
ショ「少なくとも魔術師ではあるようだ。原典の怖さも知っているなら、下手な手は出してこないか」
海原「むこうも向うのルートで調べていて、お互いがお互いを利用しようと考えてるんでしょうね」
ショ「この都市に入ってしまってから、情報規制で組織のルート以外で外部の情報が入って来なかったからな」
海原「彼はマルチな活動をしている人間ですが、そういう状況はあなたと同じでしょう。特に最近は忙しかったのも有りますしね」
ショ「忙しい、か。内部の人間が内部の人間を削除する様になれば、尚の事外部へ逃げだすのが人の心理というものだろうに、愚かだな、学園都市の上層は 」
海原「巨大組織には有りがちな事ですよ。上層は上層でくだらない覇権争いをしている」
ショ「気付いた時にはその組織は潰れる。よくある筋書きだ。科学の連中は歴史を学ばないのだな」
明らかに見下した物言いと語る眼
海原「ふふっ」
ショ「何を笑う? 」
海原「いや、この都市にはみんなあなたと同じ年齢の人がたくさん。その中で肌の色や顔の作り、その上魔術なんて言う超能力の正反対の立場に有るあなたです」
海原「その上偉そうに一人前の組織論を述べる。しかし、やっぱりあなたも他の女の子と同じですね」
ショ「馬鹿にするな。そこいらの餓鬼とは経験してきたものが違う」
海原「それでも同じですよ。少なくとも、口の周りに洋菓子のクリームを付けて、幸せそうな顔を浮かべてる以上はね」
褐色の少女の肌にうっすらと朱色が見て取れた。それを感じてか、慌てて残りのケーキに手を付ける
少なくとも日中ならば、狙われているとしても、人目で目立つことはしないだろう。そういう訳で彼らも喫茶店にいるのだ
決してショチトルが街中で店に視線を熱心に送っていたからという訳ではない。多分
海原「そんなに慌てなくても。少々彼を待たせてもいいでしょう。ゆっくり味わうぐらいの時間的な余裕はありますしね」
そう言ってコーヒーカップを口元へ運ぶ海原の仕草には余裕が有って、それでますます、少女は赤くなった
1002Res/1215.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。