802:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/24(月) 02:38:35.64 ID:YJTWE+ixP
一方「結標、テメェ」
怒りしか見いだせない様な表情を浮かべた一方通行
しかしその顔は、あの時結標を打ち倒した時のような、まっすぐな意思を見いだせず、彼女の一方通行への恐れは小さくなった
結標「何を勘違いしているのかは知らないけど、このh」
一方「うるせェ。どいてろ」
話は、聞かない。青髪を守ろうとする者の言葉を聞く耳など無い
結標「私がどいたところで、私の能力で―――」
一方「どかねェってンなら」
結標の左頬を亜音速で何かが通り過ぎる。その衝撃で、結標の頬の皮膚が裂けた
先程までに幾度か手が壁にめり込んだ一方通行は、小さな金属ともコンクリートとも取れる欠片を弾いたのだった
一方「次は脅しじゃすまさねェ。テメェ如きが出しゃばンな」
今のような攻撃方法も、一方通行には有るのだ。自分がここを少しでも動けば、つまり自分が盾とならなければ、この足元を遠距離武器で殺すこともできる
結標「……そう。分かったわ」
言って、結標はあえて青髪の側から離れた。一方通行の目は青髪に向けられたまま。狙い通りだ
ピン、という音が小さく響いた。音の源は、結標の背
麦野の視点からは、彼女がなにをしたのか見えているが、それを一方通行に伝えるには時間も意思もなかった
青髪を殺そうと、一歩ずつ歩いて距離を縮める一方通行
その彼の視界の中に、何かが現れた
彼の目の前に突如現れたのは、拳サイズの筒のような物体
閃光弾が一方通行の目の前で出光した。反射が有る彼には、その光によって視界を長時間奪う事は出来ないが、一瞬でも隙を作れば十分だった
結標は既にスロープに向かって走り始めていて、閃光の影で青髪の体は、先程の場所からは完全に消えている
閉鎖的な空間で、高レベルの空間移動能力者を捉えるには、既に距離は開きすぎていた
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