過去ログ - 上条「なんだこのカード」その2
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872:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:13:56.22 ID:MkIBRDJ+P

海原「…ッっ……無事で?」

その光景に驚いた女は海原の声に反応して、ようやく事態を飲み込む

着馴れた黄色い和装が乱れ、胸部が半分程露出している。露出した乳頭に、海原の頭から滴る血が垂れた

郭「海原氏こそ、大丈夫ですかっ?!」

海原「ははっ……今更怪我の一つや二つ、ですよ」

郭「ちょ、ちょっと待ってて下さい!」

言って、彼女は這って海原の下を脱出し、海原に圧し掛かっている本棚を起こそうと、力を込める

簡単に持ちあがった本棚から、丁度海原の背の部分に隠れていた部分から、十字教聖書が流れ落ちて、とあるページを開いた

そこにある記述を読んで、海原は自分の知識に確証を得る

郭「掴まって下さい。片足で立てます?」

海原「え、ええ。なんとか」

郭の肩を借りて立ち上がった海原は、そのままソファまで連れられ、座った

たったそれだけのことだというのに、複雑に折れてしまった足が悲鳴を脳に伝える

海原の正面に立ち、おろおろとした視線を送る郭を見て、彼は無理矢理に顔の表情を整え、怪我の事から注意を逸らそうと試みる

海原「……すみません、あなたの体を汚してしまったみたいで」

言って、彼は郭の胸元に視線を移した

海原の言葉で初めて、片乳が和装からはみ出ていて、血で赤く染まっている事に気が付く郭

郭「え、あ、う、うわぁぁあぁあ!!」

顔を染めてサッと振り返り、衣類を整える女。浜面の時の様に自分の意思で露出をするならばともかく、海原に注意されてようやく、という形では相当に恥ずかしかったのだろう

半蔵の出発前に行われたやりとりを見ていた海原としては、読み通りの仕草でもある

整えてもう一度海原の方を向き、しかし彼を直視せずに彼女は話題を振った

郭「しっ、しかしっ、あの馬は一体何なんですかね」

海原「"ペイルライダー"、"蒼ざめた馬"というモノですよ。そこに転がっている、聖書の中の"ヨハネの黙示録"の記述に有る、死神のモデルとなった存在です」

すこし慌てたような声色の郭とは対照的に、海原は淡々と冷静に言った


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