882:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:20:33.76 ID:MkIBRDJ+P
垣根「はいはい、その辺にしときやがれ、死んじまうぞ? こんな朝っぱらから何やってんだコラ」
マンハッタン南部の大きな橋の下で影になっている、近くに野球場があるその場所に訪れた垣根帝督は、先に訪れていた集団に後ろから声をかけた
頭から覆面代わりに布をかぶった集団は、銃を持っている者、バットを持っている者、バールのような物を持っている者など様々な武器を手に持っている
人と人の合間からちらちら見える光景から察するに、その集団に囲まれた真ん中で人が倒れており、垣根が声をかけるまでずっと鈍器で殴られて続けていたようだ
「黄色猿が何の用だ?」
集団の一人が垣根に向かって、バットをちらつかせながら聞き返す
垣根「あぁ? 聞こえなかったのか? 止めろっつってんだよ」
「へっ、見ず知らずの黄色猿にそんなことを言われる理由はねえな。スーパーマン気取りかもしれねぇが、ママに教わらなかったのか? 怖そうな人たちに話しかけちゃ駄目ってな」
垣根の見た目に、決して背が低い方ではないが小柄で東洋人らしく若く見えるという特徴を、馬鹿にする様に近づいてきた大男は言う
そして、垣根を上から見下ろすように近づき、垣根の周囲を囲う。覆面の上から、男達の血走った目が見えた
垣根「生憎、母親なんざ知らねえよ。ちょいとここで待ち合わせをしてんだが、お前達みてーな怖そうな人たちがいるの邪魔なんでな。リンチなんざ止めて、とっととおウチに帰って貰おうか、豚野郎ども」
「んだとコラァ?!」
男が金属バットを振りかぶり、垣根の頭に打ちつけた
ゴキン! と鈍い音が鳴り、普通の人間なら下手すると死んでいただろう
だが、結果として金属バットがくの字に変形しただけだった。血飛沫の一つも、表情の変化も無い
垣根「……面倒臭ぇな」
ひん曲がった金属バットに驚いてる覆面の男に対して、垣根は胸倉を掴み上げてそのまま地面に叩きつけ、垣根と男達を見守っている覆面の集団の中へ蹴り飛ばした
蹴られた瞬間、明らかに骨の折れた様な嫌な音が鳴り、集団の中で受け止められた男は血を吐く
「クソ猿が!」
集団の中の一人が拳銃を向け、躊躇せずに引き金を引いた
垣根に向かって伸びた銃弾は、ほんの僅かに垣根の体の表面を窪ませただけで、弾かれるように地面に落ちた
出来た窪みも一瞬で何もなかったのように元に戻り、腫れることも無い
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