955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/05(土) 04:06:51.81 ID:j60amTETP
建宮「学園都市の中でアメリカの占領が気に食わない奴がいるということだろうな。あそこはアレイスターという絶対者の下に、利害の背反する人間がある。学園都市としての行動が、いつも一筋縄とは限らない。しかし、これはチャンスなのよな」
五和「チャンス、ですか?」
建宮「そうなのよな。確かに、俺達の武器を全部一瞬で溶かしちまったあの男のようなのがウヨウヨいるなら、正直相手をするのは厳しいのよ」
建宮「だが、今なら市民だけじゃなく、軍も混乱している。それを利用して潜り込むなら、相手をする可能性は格段に減る。単純に好機なのよな」
五和「でも待って下さい。私達は女教皇が何処にいるのかも分からないんですよ? それじゃあいくらチャンスだったとしても、リスクを負って潜り込む必要性が薄いんじゃないですか?」
建宮「いや、それがわかっちまうのよな」
対馬「え?」
建宮「まぁ正確には、分かるというよりは、限定できるという方が正しいのよ」
建宮「ローマの教皇演説が言う終末に対して、明確に対抗姿勢なのは、つまり科学サイドの力でこの危機を乗り切ろうとしているのはアメリカだ」
建宮「そして、そのアメリカにおいて最も重要な場所はココ、ニューヨークなのよ」
建宮「もちろん首都のワシントンって見方も出来ないことはないが、アメリカの象徴都市はここなのよな。第二都市のロサンゼルスが焼け野原になっている以上、特にその役割は大きい」
建宮「シンボルであるここは、それこそ終末を乗り切るまで失う訳にはいかないのよ。科学サイドを信じる人間の希望のシンボルだからな」
建宮「そこに、この爆撃と混乱なのよ。しかも、同じ科学サイドからとしか考えられない。一番人口が居てアメリカの象徴である場所が、防衛戦力に被害が出ている」
建宮「今ここで、この都市がロサンゼルスの二の舞となる様な事になったら、科学サイドの盟主としての面子も士気も大きく減退することになるのよな」
建宮「それを防ぐには、どうする?」
対馬「それは勿論、補うための戦力を持って来ようとするでしょうね」
建宮「その通り。そして、最重要地点の防衛に最重要な戦力を向けるのはごく自然な判断なのよな」
五和「つまり、失った戦力の補充として、事実上の秘密兵器と思われる女教皇がこのニューヨークに連れてこられるされるという事ですか」
建宮「その通りなのよ。そして今の混乱しているであろう軍やその周辺に溶け込むことは通常以上に容易ってことは、皆にも分かることだと思うのよ。なぜ学園都市がアメリカを攻撃するのかは分からないが、女教皇を自らの手で取り戻すというのなら、この好機を逃すわけにはいかないのよな」
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