183:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/11/08(月) 17:10:26.25 ID:.hdXSK20
麗「どうして海晴姉さまたちが戦争なんかに行かなくちゃいけないわけ!? そんな汚らわしい男たちが勝手に始めたことに私たちが巻き込まれなくちゃいけないわけ!?」
氷柱「そうよ! だいたいママも何考えてるのよ! 実の娘達を戦場に送り込むなんてどういう神経してんのよ!?」
家族の中でも極度の男嫌いで『小学校はみんな公立!』のルールを曲げて私立の女子校に通っている九女の麗や特進クラスに通って戦争なんて愚かしくてくだらないこととわかっている氷柱の二人がやっぱり大反発した。
さくら「お姉ちゃんたち、遠くに行っちゃうの? もう海晴お姉ちゃんのおいしいプリンも食べれなくなっちゃうの? さくら、そんなのさみしくなっちゃうの……うわぁーん!」
綿雪「ユキも……せっかく病気が治って、家族みんなで暮らせるはずなのに……」
小雨「さくらちゃん、ユキちゃん、泣かないで……ね」
真璃や虹子、青空もつられて泣き出す。年少組の彼女たちは戦争はよくわからないが、『大好きなおねえちゃんがいなくなる』ことが嫌なのだ。小学生で少しは物事がわかるようになっている星花や夕凪、吹雪も普段の元気をなくしてしまっている。それを見てヒカルは酷く胸が締め付けられる思いだった。
あさひ「ばぁぶ! だばっぶ! ぶっぶー!」
赤ん坊のあさひも怒っているように見える。それを声援のようにして氷柱はまた机を叩いて声を荒げた。
氷柱「ホラ見なさいよ、あさひだって大反対よ! それでも姉様たちは行くっていうの!? 立夏まで連れて!」
立夏「氷柱オネーチャン! 立夏はイヤイヤ行くんじゃないよ!」
氷柱「だから! そういう考えが甘いって言ってんのよ! どうしてウチの家族ってばこうもお人よしばかりなのかしら!」
バンッ! と一際大きい音で机を叩く。それにシンクロしたように咳き込む声が聞こえた。
観月「げほっ、う、うぅ……」
蛍「あぁ、氷柱ちゃん、大声出しちゃだめよ……観月ちゃんに響いちゃう」
氷柱「あ、ご、ごめんなさい、ホタ姉様……」
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