284:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/12/06(月) 16:52:31.02 ID:1IAYp320
キョン「ハルヒ……」
ハルヒは爪を噛ませていた手を空にかざし、今激しく打ち合っている機動兵器に眩しそうに見る。
斜めに影を残す背中にかける言葉が見つからないキョンの袖が、不意に引っぱられた。
キョン「……長門?」
ともすれば見失ってしまいそうなくらい存在感の希薄な少女のアプローチに視線を下ろすと、薄い唇がはっきりと言った。
長門「方法はある」
キョン「な、長門、そりゃ本当か!?」
藁にもすがる思いの声にハルヒと古泉も振り返る。
三つの視線を集めてから、長門は右腕を上げた。
ハルヒ「えっ……?」
キョン「お、おい、長門。それはどういうことだ?」
長門の右手が握っている物は、先ほど彼女を救った短銃だ。しかし、今度はその銃口がぴたりとハルヒの胸に向けられている。
ハルヒ「ゆ、有希……?」
突然のことにハルヒ後ずさりするのを燻した銀のような瞳で追った長門の指に力が込められるのをキョンは見た。
キョン「なが――」
乾いた音が基地内に響いた。
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