603:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/24(木) 18:30:41.44 ID:Li68PeD/0
天使家
虹子「あーっ、ゆりえちゃんだ! わーいっ!」
おしゃまな二歳児の虹子が目ざとくゆりえを見つけて飛びついてきた。
ゆりえ「わっ、わっ」
虹子はゆりえがお気に入りらしく、腰のあたりに抱きついてぶらさがる。
夕凪「ゆりえちゃん、光恵ちゃん、いらっしゃーい」
星花「こんにちわー」
虹子といっしょにシャボン玉で遊んでいた十女の星花と十一女の夕凪もやってくる。
光恵「こんにちわ」
青空「にじたん、ずるいー、そらも、そらもおんぶっぶー」
いつの間にか一歳児の青空までゆりえにひっついていた。くらくらとしながらゆりえは光恵に引っぱられて家の中へ入っていく。
星花「ゆりえお姉さん、来ましたーっ」
律「おーっ、来たかーっ」
翠星石「待ちくたびれておしりに穴が空きそーだったですよぅ」
ハルナ「この辺すいてるわよーっ」
天使家の大きな部屋――ホワイトルームには光子力研究所、早乙女研究所、超電磁研究所のメンバーに天使家の姉妹がみんな集まっていた。奥の大きな窓を背にしているのは、けいおん部の五人だ。
それをぐるりと半円状に座っている少女は二十人以上はいる。
普段は小さい子たちが集まって騒いでも大丈夫なホワイトルームも、これだけ揃うとぎゅうぎゅう詰めだ。
親睦会。お姉ちゃんたちがいきなり四人もいなくなった天使家の幼い妹たちのために春風と氷柱が提案したのだ。
急な集まりにも関わらず、こうして全員が来てくれたのはすごいなとホステスを務める蛍はたくさんのご飯を作れる嬉しさに飛び跳ねていた。
そのすみっこには、天使家十九人姉妹の母親、美夜が他の研究所の所長と固まって、小雨の持ってきたトレーからカップを取って談笑していたが、真ん中にきて手を叩いて注目させた。
美夜「はいはい。みんな集まったところで始めましょうか」
その姿は十九人姉妹の母親でありながら海晴になお劣らない華麗さを持っている。ルージュのばっちり決まった大人のスマイルで部屋を見渡して満足そうにうなずく。
美夜「うーん、こうしてあらためて見るとみんなカワイイ子ぞろいねー。とても軍事機密の集いとは思えないわ。もしも将来就職に困ったら、私の事務所で引き取ってア・ゲ・ル」
腰に手をあててポーズをとる。その仕草は本当に海晴の母といったところだ。
美夜「それじゃ、あまり時間もないことだし、乾杯しちゃいましょーか。かんぱーいっ」
「かんぱーい!」
律「よーし、それじゃ、まずは放課後ティータイムからやるぜ!」
澪「な、なんか学園祭のライブとは違う緊張感があるな……」
紬「すごく近いからね、きっと」
梓「っていうか、最近はまともに練習時間が取れてないからヤバイかもです」
唯「だいじょうぶだよ、きっと!」
澪「その自信はいったいどこから出てくるんだ……」
律「とにかくやっちまおーぜ、ワン、ツー、スリー!」
ジャジャーン!
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