691:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2011/03/06(日) 18:28:16.79 ID:vFt0CWIc0
珠姫「はぁっ、はぁっ……」
接触した珠姫は呼吸を荒くしていた。前回と同様、これほど怒気を露わにしている珠姫に紀梨乃も若干の恐れを抱いた。
紀梨乃「タマちゃん、無理しちゃダメだよ! もうダンバインを戻して!」
珠姫「いえ、まだっ……! せめてあの人たちを遠ざけるまで!」
紀梨乃「……わかったよ、タマちゃん」
チャム「キリノ!?」
珠姫「部長……」
紀梨乃「でも、絶対に死んじゃダメだからね」
珠姫「……はいっ!」
アレン「ボサっとしてる余裕があんのかね!」
グォーン……! コア・ファイターを振り切ったアレンが剣の切っ先をまっすぐ伸ばして突き進んでくる。
それをダンバインとボチューンはバラけて避けた。
珠姫「やぁぁぁーっ!」
ガキィンッ! オーラ力を散らしながら、剣はぶつかりあった。
オーラバトラーが空中で火花を散らす一方で、地上を走るのは、黒い装甲に十字の中のモノアイ、そして腰部からフレア・スカートのような傘がついたモビルスーツだ。
ガイア「アッハハハハ、このドムというやつはすごいな。つい三日前までザクに乗っていたのが嘘みたいだ」
黒いスカートつきのモビルスーツ・ドムに乗るミゲル・ガイアは三段階のブロックが組まれたアクセルペダルをいっぱいに踏み込んだ。
オルテガ「こんな速度を出しながらザクより揺れないとは、ジオンの技術者も捨てたものではないな」
後ろから同じドムでついてくるオルテガの言うとおり、ドムは走行中の揺れというものとは無縁の機体だった。
なぜなら、スカートに隠れたドムの脚部には熱核ジェットエンジンが取り付けられており、地面と接さないホバー走行が可能となっているのだ。
マッシュ「これなら、連邦の巨大戦艦と白いモビルスーツをやれるかもしれんな」
また、ザクと比べて武装も進化している。
ザク・マシンガンと呼ばれる120ミリは給弾速度が格段に上がっているし、360ミリの大口径バズーカに対モビルスーツ用に開発された簡易ロケットランチャー・シュツルムファウストとヒート・サーベルはザク以上に取り回しが容易だ。
試験搭載されたビーム砲も出力は弱いがそれ故に至近距離で目くらましに使用することが出来る。
マッシュ「隊長、敵の戦艦が視界に入ってきましたぜ」
ガイア「慌てるな、マッシュ。俺たちの任務は連邦の白いヤツだ」
オルテガ「迎撃が出てきたぜ! 戦闘機だ!」
ガイア「報告によれば、シャナ元少佐と同じ力を持ったヤツが一緒のはずだ」
少佐の前に元をつけることでガイアはシャナを侮蔑したつもりでいる。
三機はフォーメーションを整えた。
敵の戦闘機をモニターで確認した瞬間に、ガイアはマシンガンのトリガーを引いた。
ガイア「やはりいる! 白いガキ!」
コア・ファイターには寄り添うように白く光りを放つものがいた。
オルテガ「奴らを落としゃモビルスーツも出てくる!」
ダダダダダダダダッ! オルテガ、マッシュもガイアの射線を左右でフォローするようにマシンガンを撃つ。
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