過去ログ - 唯「まじーん、ごー!」
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753:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2011/03/24(木) 01:55:01.04 ID:kxY7xw200

 Dブロックの廊下

美夜「へっぷしょん!」

立夏「ワォ! どうしたの、ママ?」

 熱帯のジャブローで思う存分ハラダシツインテールミニスカルックをしている立夏がぴょんと飛び跳ねて驚いた。

美夜「風邪かしら……? もしかして、誰かが私のウワサをしているのかも」

ヒカル「それにしても、私たちだけをどこに連れて行くの、ママ?」

美夜「ウフフ、いいところよ」

ヒカル「……」

海晴「いやん、ヒカルちゃん、怖い顔しちゃダメよ」

霙「それに、さっき言っていたじゃないか。ユニットごとの精密検査があると」

ヒカル「あぁ……」

霙「まったく、考えが頭に回らないのは糖分を摂っていない証拠だ。どれ、私のポケットにあんこがある。食べるか?」

ヒカル「なんで和紙にあんこが直接くるまってるの!?」

霙「いらないのか? もったいない」

 団子状にされた暗褐色の塊りを口の中に入れる霙にさすがの立夏も唖然としている。

立夏「見てるだけで甘ったるいよぉ……」

 そうこうしているうちに、美夜は一つの部屋へ娘たちを招きいれた。
 そこでヒカルは予想していたいくつかのサプライズよりもびっくりさせられた。

氷柱「遅かったわね、ママ」

吹雪「いえ。むしろ予定より六分ほど早いです。氷柱姉」

ヒカル「氷柱!? それに吹雪まで!」

 テーブルの設計図と睨めっこしていたのは、ヒカルの大切な家族の二人だったのだ。

 立夏と同じくらいの長さなのに冷たい柱のように落ち着いたツインテールの七女、氷柱。
 放熱板のように広がりを持ったショートカットにアンテナを三本立てている十二女、吹雪。

 天使家が誇る二大クール&スマートな二人に白衣はバッチリ似合っていて、何をしているのかは明白であった。

美夜「ウフフ、氷柱ちゃんと吹雪ちゃんには、私の研究のお手伝いをしてもらってるのよ」

ヒカル「そ、そうだったんだ……」

氷柱「ま、私は飛び入りなんだけどね。ここじゃ吹雪のほうが私より先輩だわ」

吹雪「はい。私は二年前からママの研究の手伝いをしています」

 相変わらず小学生離れした無表情でこくりと頷く吹雪は、どこか家にいるときより生気に満ちているように見える。



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