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2011/01/13(木) 09:40:10.33 ID:vdgOPfUAO
落ちゆく氷の足場からタナトスの砲台が完全にせり上がったのを確認すると、澪は良い頃合だと心中で呟いた。
澪「楽しかったよ。次に生まれる時はお互い普通だと良いな」
澪はそのまま一気にタナトスの砲台へと跳躍した。
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2011/01/13(木) 09:40:43.86 ID:vdgOPfUAO
能動的に力を手にしたのと受動的に力を手にしたのではその罪深さの度合いは比べるまでも無いのだが、『存在そのものが危うい』という点で共通しているタナトスを澪はひたすらに憐れんだ。
澪「お疲れ様」
そんな在り来たりな労いの言葉をかけて、澪は目の前に迫る砲台の穴に刃を突き立てた。
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2011/01/13(木) 09:41:16.64 ID:vdgOPfUAO
全ての力をシャットアウトするアンチエネルギーフィールドの唯一の穴。
それは自身の体内で作り出したエネルギーの通り道となる砲台だったのだ。
それが分かれば後は早い。
その穴からタナトスの内部へと、溢れんばかりの力を注いでやるだけだ。
456:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/13(木) 09:41:57.80 ID:vdgOPfUAO
崩れ落ちる肉片、飛び散る血、弾ける臓物。
目に映る全てのものが落下してゆく中で、澪は悲しい光を放つ紫を見た。
澪「唯……?」
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2011/01/13(木) 09:42:34.65 ID:vdgOPfUAO
ふと下を見ると大地が迫って来るのが見えた。
澪は止まっていた時間が動きだしたかのような錯覚に陥る。
澪「おい待て! 待ってくれ!」
458:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/13(木) 09:43:09.95 ID:vdgOPfUAO
それなのに自分は歩み寄れた筈の存在を斬り捨ててしまった。
澪「ふざけるなよ……。感謝なんてされたって気分が悪いだけだ……!」
言葉とは裏腹に、唯の姿を模した光を追う自分がもどかしかった。
459:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/13(木) 09:43:47.89 ID:vdgOPfUAO
澪は首だけを針が飛んできた方に向ける。
江藤「初めまして」
その豊富な起伏を持つ身体を包むにはやや窮屈な正装を身に纏った女が居た。
460:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/13(木) 09:44:23.65 ID:vdgOPfUAO
澪の腹に跨がり、少しだけ腰を捩らせて衣越しに秘部を擦りつけると、江藤は澪の耳朶に舌を這わせて囁いた。
江藤「天国に連れてってあ げ る か ら」
461:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/13(木) 09:45:04.73 ID:vdgOPfUAO
江藤「うふふっ、きれーな身体してるのにこんなに汚しちゃって。直ぐに綺麗にしてあげるわ」
江藤は避けた衣服の胸の部分を大きく広げ、現れた豊満な双丘に滲む赤色に舌を這わせてゆく。
江藤「良いわ……。澪ちゃんの味とっても美味しいわよ」
462:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/13(木) 09:46:01.09 ID:vdgOPfUAO
冷たく蹴落とすような物言いだった。
だがそれでも澪の瞳は冷めたままだ。
澪「…………」
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