532:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/28(金) 19:59:06.29 ID:YRz+mxHAO
姫子「…………」
そんな発想は最初から無かった。
無事生きて帰れる補償は無いと知りながらここまで来たのだ。逃げ出してしまえばそれこそ本末転倒な話だ。
加藤「イメージしましたね? 敗北、逃走、絶望。その他ネガティブな末路を」
図星だった。
しかしそれは今姫子が最も見透かされたくなかった感情だ。
まるで取り繕うように姫子は目を細め、眉をつり上げて敵意をむき出しにする。
加藤「ふふっ、今更そうやって敵意を取り繕わなくてもよろしい。私には貴女の感情が手に取るように分かる、何故なら──」
とん、と床を蹴る音と同時に加藤の姿が姫子の視界から消える。
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