過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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505: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/01/11(火) 23:46:16.70 ID:Pz6QQEtj0

「えっと、ミサカお腹空いてるからなぁ。ケーキ食べよっかな」

「んーと私は……あ、この期間限定シャケソテー美味しそう」
以下略



506: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/01/11(火) 23:50:07.37 ID:Pz6QQEtj0

「起きたらさぁ、頭がお花畑な女が居たんだよね。あのクソ第一位がミサカが寝てる間に連れ込んだらしくて」

「花畑ぇ?」
以下略



507: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/01/11(火) 23:54:52.31 ID:Pz6QQEtj0

「ミサカ……? ご、ごめん、嫌だったよね? 無理しなくて良いから、ね? どうしよどうしよ、えっと、移動する?」


急に泣き出した番外個体に、麦野が態度を一変させてあわあわと動揺してた仕草を見せる。
以下略



508: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/01/11(火) 23:58:55.57 ID:Pz6QQEtj0

そう、分かっている。

いつも番外個体のことを優先してくれて、些細なことでも気に掛けてくれて、下手くそなマフラーを使ってくれて。
悪態をついてばかりで家事も碌にできなくて、そんな番外個体と一緒に寝てくれるし、そんな番外個体の為に怒ってくれる。
以下略



509: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/01/12(水) 00:00:07.02 ID:lMTN03X50

「麦のんはさっき好きなのって言ったけどさ、好きって、なんだろうねぇ」

「落ち着いたと思ったらいきなり哲学? ……ん、シャケ美味しい」
以下略



510: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/01/12(水) 00:01:56.02 ID:lMTN03X50

一方通行は番外個体に惹かれていて、
番外個体は一方通行を必要としている。

以下略



511: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/01/12(水) 00:05:54.30 ID:lMTN03X50

雪は好きだけれど、寒いのは苦手だ。

湿り気を帯びた重たそうなぼたん雪が舞い降りる中、番外個体は改めて自分が寒さに弱いことを実感していた。
普段はマフラーと最近買った手袋で完全防寒しているものの、今日は飛び出してきたせいでコートを着ているだけだ。
以下略



512: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/01/12(水) 00:08:46.33 ID:lMTN03X50


「ミサカ……ワー、スト、」

以下略



513: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/01/12(水) 00:12:15.22 ID:lMTN03X50


辺りにいた人々がぎょっとして叫ぶ一方通行を見た。
名前とは言い難いような、どちらかと言えば識別の為のコードや記号に近いような単語。
そんな名前でも、嫌いなこの名前でも。
以下略



514: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/01/12(水) 00:17:29.05 ID:lMTN03X50

抱きつくというよりは飛びつくという方が適切だ。

駆けてくる番外個体を見て心臓を鳴らしていたのも束の間、一方通行は鈍重な痛みを感じながら強くそう思う。
以下略



515: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/01/12(水) 00:18:40.25 ID:lMTN03X50

ヒロインこと番外個体は、暫くの間ぐずぐずと彼の肩あたりに顔を埋めていた。

泣いているのか、怒っているのか、笑っているのか。
顔は見えないが、上着を着ていない一方通行の薄いシャツを介して左肩の辺りにじんわりと湿り気が伝わってきたことで、彼女が今どんな表情をしているかは分かった。
以下略



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