過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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740:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/02/21(月) 22:48:35.00 ID:drd2jubno
というわけで、早退である。
右手中指には不格好な絆創膏。利き手でない左手での治療と染みそうだという理由で消毒はしていない。
店先の屋根の下で絆創膏のせいで動かしにくい中指を何となく眺めつつ、
741:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/02/21(月) 22:49:59.40 ID:drd2jubno
「さっむう……」
742:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/02/21(月) 22:51:32.99 ID:drd2jubno
こたつに入って久しぶりに身体を暖めていると、バスルームの方から遅れてやってきた一方通行の小言が聞こえてきた。
自分が携帯を玄関に置き忘れていったという失態をまるで無かったかのように、
743:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/02/21(月) 22:53:06.66 ID:drd2jubno
何処からか拾ってきたずぶ濡れの子猫をふいてやるように、優しく、丁寧に。
一方通行がこうして番外個体に触れるときは大概そうだ。
744:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/02/21(月) 22:54:04.55 ID:drd2jubno
「何これ、いつもよりすっげぇ豪華なんだけど! 凄い凄い、家でこんなのできるの!?」
「牛乳エアロチーノにかけりゃァ簡単だろォが……、って聞いちゃいねェ」
745:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/02/21(月) 22:55:18.06 ID:drd2jubno
雨に打たれてじっとりと湿った服を洗濯機に投げ入れ、バスルームへ足を踏み入れる。
シャワーでざっと身体を流してから、ゆっくりと湯船に浸かった。
ラベンダーの香りがする白いお湯が心地良くて、思わず目を細めてしまう。
746:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/02/21(月) 22:56:17.31 ID:drd2jubno
「ふんふーんふん」
747:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/02/21(月) 22:56:51.24 ID:drd2jubno
「ん、う……。さむう」
748:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/02/21(月) 22:57:45.21 ID:drd2jubno
(やっぱりなんか調子が狂ってるんだよねぇ。せめて『今日』はもっと、何ていうか、こう)
749:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/02/21(月) 22:58:34.38 ID:drd2jubno
外はうっすらと明るくなってきているものの、この街全体を見渡しても起きている者は少ないだろう。
普段は番外個体より早く起きている一方通行だって、早起きして学校に通う学生からみれば羨ましいご身分、つまりはまだまだ起きてはこない筈だ。
750:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/02/21(月) 22:59:11.37 ID:drd2jubno
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