過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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935:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/03/18(金) 13:57:00.31 ID:SMLw9DYPo
「大好き」
「……あァ」
「この場所も、あなたも。……全部全部、ミサカのものだ」
素直に気持ちをぶつけてくる彼女が羨ましいと一方通行は思う。
別に、ぎゅうぎゅうと押し付けられる柔らかいモノを無駄に意識していたりするわけではない、断じて違う。
本当に、羨ましいと思ったのだ。
こうも素直に想いを言えたならばどんなに良いか。
彼の性格故、それが可能になるまではもう少し時間を必要としそうだが、何も想いを伝える術は言葉だけではない。
「んう、ちょっと苦しいんだけど。そんなにミサカの胸の感触がお気に召したのかにゃん?」
「るせェ、オマエは少し黙ってろ」
そう、行動でだって表せる。
温かく柔らかな身体を、しっかりと、放さぬように、抱き留めてやれば良い。
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