過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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936: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/03/18(金) 13:57:59.08 ID:SMLw9DYPo

番外個体はというと、先程までの遠慮がちな態度とは打って変わり、いつもの調子を取り戻しつつあるらしい。
少ししおらしくしていた方が可愛いンじねェの、と苛めてやりたい衝動に駆られるが、多分泣かれるので止めておく。


(それにやっぱり平常運転が一番……その、何だ。落ち着くとか思ってるわけじゃねェ)

「ね、もう一回」

「……ン、あ、あァ?」

「ひゃひゃ、らしくなく好きだって言ってみてよ。キリッ! てさあ」

「……、絶対言わねェ」

「み、ミサカのことは好きじゃないって言うのねっ!」

「なァンでそォなるンだよ!?」


一方通行の肩の辺りに顔を埋める番外個体が脅迫紛いの要求をしてくる。
何だか泣き出しそうな空気まで醸し出されて、学園都市の第一位と謳われる男はというと、


「……分かった分かりましたよ、だからぐずってンじゃねェ」


溜め息を漏らし、しかし簡単に折れてしまった。
丁度良い機会といえば、そうかもしれない。
自分から言うのはなかなか難しいだろうし、だったら言える時に言ってしまおうではないか。
すう、と空気を吸い込んで、覚悟を決める。
耳元で、囁くように。



「好きだ。……あァちくしょう、そンなンじゃ足りねェよ。……愛してる」





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