過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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38:第二話 『部屋と彼シャツ計画とミサカ』[saga]
2010/11/27(土) 20:22:34.70 ID:cPRQijA0

出勤や通学ラッシュで混雑する駅前を、杖をついて器用に闊歩する一方通行は
携帯を開いて通話を始めた。


キチンとどちらかに報告を入れるように、小さな同居人の同じ顔をした『お姉様』から
念を押されている。


ピリリリ………と数回コール音を響かせてから、回線の向こう側の相手は電話をとった。
今日は2限からとか言っていたから、まだ寝ていたのかもしれない。
そんなことを気にする一方通行ではないのだけれど。


「オイ一発で出やがれ、三下ァ」

「こっちはまだ寝てたんだぞ?無茶言わないで下さいよ」


やはり寝ていたらしい。


「で、どうだった?ちゃんと借りれたのか?」

「あァ、まァな。適当言って借りてきた。今着てる」

「おうおう、素直に言えたんだなエライエライ。……嬉しそうにしてたか、打ち止め」

「嬉しそうっつーよりもどっか飛ンでたな、意識が。ボーッとしてた」

「それは何より。な、やっぱ上条さんの言った通りだったろ?」

「………ゴチャゴチャ煩ェんだ、テメェはよォ――― 切るぞ」


「オイちょっと待てよ!!」だとか「少しは感謝しろっつーの!」だとか聞こえてきたが、
まあ気にしない。
ウザイだけだ。


しかし打ち止めのあんな顔は久々に見たような気がする。
弁当を渡しに行った時も少しは見れはしたが、最近はコチラを見ては思い悩んでいるような顔ばかりしていた。
本当に久しぶりだった。
あんな、花が飛んだような笑顔は。


確かに少しは感謝すべきなのかもしれない。
全ては、上条当麻の計画通りだったのだから。





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