過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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802:第十五話 『部屋と接触とミサカ』[saga]
2011/01/24(月) 22:25:34.32 ID:ptzVABBF0



結標と滝壺が踏み込んだ先で待っていたのは、年若いと表現するにはあまりにも幼すぎる少年だった。
クローン達の上位に立つ存在が未完成体であるというのは、妹達で言うところの最終信号を髣髴とさせるが、纏う雰囲気が彼女とは大分違う。


しいて言えば、10歳前後の幼い見た目に反し少年は、その表情だけが気味悪いほどに大人びていた。
無垢という言葉から遠く離れた、歪んだ微笑み。



「ようこそ、此処まで来られるのは貴女方くらいだろうと思っていましたよ。
 此処に至るまでの能力特定と座標特定の詳細は、直接現場に赴かなければ掴めないでしょうし」



腰を据えていた椅子から立ち上がり、少年が舞台でも始めるかのように大振りな動作で腕を広げ2人を迎え入れる。
少年が立ち上がった事で結標と滝壺が臨戦体勢を取った。すると、


ガン!と少年の座っていた椅子が有らぬ方向へ勢いよく蹴り飛ばされた。
「このまま戦闘に入るのなら邪魔になりますしね」と少年は余裕の笑みを見せる。



「一方通行の検体番号は00号、貴女方が言うところの『上位個体』です」

「――――――ねえ、あなたは『一方通行は一方通行は〜』みたいな喋り方しない訳?ちょっぴり期待してたんだけど」



だが、結標も怯まない。
手で触れる必要のないコルク抜きを態々取り出して見せつけ、一歩、また一歩と舌なめずりをしながら00号へ近づく。






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