過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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895:第十七話 『部屋と決着とミサカ』[saga]
2011/02/19(土) 22:22:17.01 ID:NbiBTJcl0







このクソ野郎を潰さねェと、全ては収まらねェ。
そう判断した一方通行が黒衣の魔術師へと突撃しようと動き出す。


足元のベクトルを操作し、ミサイル並みの速さで彼の体が男に向かって飛び出した。
―――――――――その時。


妙な感覚が体中を駆け巡ったのを、一方通行は感じた。
本人の意思とは関係なしに、能力で取っていたバランスが彼の両足が突如として縺れたことで崩れ去り細い体が冷たい床へと崩れ落ちる。


経験ある、演算式の崩壊。
導出された完璧なソレが何かしらの干渉を受けたことで解れていく瞬間。



「――――――――……AIMジャマー、か」



だが無駄だ。
高位能力者にとってその装置がどれほどの障害になるかなど、もう嫌というほどに知っている。
それ故にこの手の対策は既に取ってある。


ヤツが仕掛けてくる前に、杖に仕込んだジャミング装置が発動して反射を取り戻せる。
使ってくる手が三流なンだよ。そう一方通行が心中で毒づいた。
しかし。



「ご明答。………ですが、勿論私もこの程度で完全にキミを封じ込めるとは思っていませんよ?
 だからこそ、妹達を利用する作戦に当たって『彼ら』を用意したのだから。―――――――……01号、」



呼ばれた01号が主人へと歩み寄り、跨った身体を床から起こそうとする一方通行へと静かに目を向けた。
すると、



「了解しましたマスター、と一方通行は事前に指示された通りのプログラムを行使します」



すると、01号が手に持った漆黒のナイフを自らの腹部へと突き刺した。
ズブリとした嫌な音がやけに響き、途端、ボタボタと大粒の鮮血が無機質な床を彩ってゆく。
感情を持たない人形の様に淡々とした姿を纏っていた01号の表情が、光悦に歪んだ。


≪ こ、の、一、方、通、行、が、一、番、お、役、に、立、て、た ≫


音にならない声で小さく動かした口から発せられた言葉に、一方通行が戦慄する。




そして、世界が反転した。








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