過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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896:第十七話 『部屋と決着とミサカ』[saga]
2011/02/19(土) 22:23:21.64 ID:NbiBTJcl0



「「ぐ、あァァァアァァァァァァァアアァァァア!!!!!!!!!!!!」」



血生臭い叫び声が趣味の悪いBGMのように反響した。
零す血が床を汚すのは片一方である筈なのに、強烈な痛みに響き上がったのは2つの悲鳴。


―――――――01号と、一方通行。


それぞれその場から崩れる様にして倒れ、このまま沸騰してしまうのではないかと思い違うほどに沸き洩れてゆく血液に意識を奪われる。
苦しみ、空ろな眼で視線を彷徨わせる彼らを見て、魔術師が嗤った。



「ああ、キミは部下と幻想殺しの一戦を見てはいなかったのでしたか。それではこの可能性に気付かなかったのも無理はない」



両手を大きく広げ悠々と歩く姿は、宛ら舞台の主演男優だった。
教師が生徒に指導する様に、或いは大人が子供に言い聞かせるかのように。聞きわけの無い幼子を嗜める仕草で男が口を開く。



「血は、人間にとって最も個を示す存在だと思いませんか?血とは生命、血とは人と人を結ぶ証。他方で血とは戦と暴力の象徴。
 ―――――――分かりますか?血とはキミがキミである絶対の物的証拠なのですよ。
 しかし……『彼ら』を作った私が言うのもなんですが、キミの血は非常に『個』の括りが危うい。

 こうして『彼ら』の血を代用して、キミに術式が掛けられるようにね!!!!!」






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